はい、完成しました。竜宮の遣いです。
コンテスト用に、ニコ静でも背景無しをアップしました。
あちこちに同じ作品を貼るのはあまり好きじゃ無いので
今回はArtistsideにはアップしないでおきます。
で、仕上げの課程をご紹介していきます。
前回の画像と、完成の画像を比較してもらうと分かると思いますが、「仕上げ」と言う行程は、今回かなり大事なものです。ケースバイケースで、仕上げはサクサク終わらせる場合もありますけど。
さて。まずは衣装の変更。
ベタですけど、乙姫のイメージで腕から頭の上にかけて布を追加し、スカートを無しにしました。
コンテスト、と言うことも考えると、ある程度下手な表現で、わかりやすいキャラクター性を持たせるのはアリかな、と思いました。あと、髪型もね。ベタですね。
完成画像と↑この画像を比較してもらうと分かると思いますが、モデリングやテクスチャ作成は、この段階でほとんど完了しております。でも、やっぱり完成画像の方が、目を引く感じになってますよね??
では、ここから、どうやって完成画像まで持って行くか、と言うプロセスを解説していきます。
まず変更したのは、背景画像です。IBL用の画像を赤みのあるものに変更しました。ちょっと幻想的な感じになります。あと、透明体や反射体はIBL画像でずいぶん雰囲気が変わってきますんで、IBL画像のチョイスは大事だと思います。
かなり完成画像に近くなりましたが、構図が落ち着かない感じがしたので腕にかかっている布を下向きにして、全体に三角形っぽくなるように修正しました。これで少しは落ち着いたかな?
あと、ビラビラがついたかんざしを作って浮遊感をプラス。これはパスリプリケータを使いました。小さくて分かりづらいけど、今回はばっちり、パスリプリケータだけで鎖の部分もきちんとつながりました。それから、顔の前の水玉の中に板をおいて、トリムで抜いて、魚を配置。こうすることで、キャラクターがそのポーズを取っている事への説得力が増したと思います。
あとは、レンダリング設定を詰めて、レンダリング。背景無しバージョンを作る都合や、仕上げの時に使うようにアルファチャンネルとZ値の画像を作ります。アルファチャンネル用に水玉や布を不透明にして、色々レンダリング設定を落としてレンダリングし直します。こうすることで、髪の毛はきちんと透明な部分を切り取り、布に透けた部分や水玉に透けた背景は選択範囲にすることが出来ます。Shade側の作業はここまで。あとは、Photoshop側での作業になります。
まず、ニコ静にアップする背景無しバージョンを作ります。アルファチャンネルを使ってキャラクター部分を切り取り、新規レイヤーに貼り付けます。
Shadeで作ったZ値画像を新規レイヤーに貼り付け、スクリーンを適用します。これで奥の方が白っぽくなり、遠近感が増します。まぁ、今回は顔が奥にあるので白く霞んでしまっても意味が無い、と言うわけで、隠し味程度で11%です。
それから、新規調整レイヤーでトーンカーブを調整します。Shadeのレンダリング画像は陰が灰色にくすみがちで好きでは無いので、トーンカーブでの調整は私の中では必須。陰のくすみを押さえ、全体に彩度を少し底上げします。あと、陰と陽のメリハリを増します。今回はさらに、赤みも上乗せ。

ニコ静バージョンはこれで完成です。
次にPixvバージョンです。
ニコ静バージョンと同様のレタッチを施した上、「フィルタ>暈かし>レンズ暈かし」で手前を暈かし、水玉のキラキラ感を増量します。
一番上のレイヤーに、背景部分を白く塗りつぶした画像を作って、それをガウスで暈かして、スクリーンで重ねます。適用率は60%くらい。これで、光がにじんだような感じが増すかな?
で、完成。
最後に、レンダリングしただけの画像と、レタッチ後の画像の比較。
どうでしょう?
レタッチは邪道、みたいな考え方もあるかと思いますが、私の場合は「どうやってつくったか」と言うことよりも「どんな作品か」のほうに重点を置いてますので、レタッチした方が良くなると判断した場合は、ガンガンレタッチします。今回も、こうして並べるとレタッチした方が魅力が増したと思っております。
と、いうわけで、制作日記はこれにて一段落!
お付き合い下さった皆様、ありがとうですm(__)m

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