2007/10/26
「骨揚げ?初七日?」
秋は葬儀が多いです。
最近は「毎週の中陰参りは不要です」、とか葬儀執行のみの僧侶が増えているとか、状況が変わってきました。
さて通夜・葬儀の後、斎場(火葬場)に赴き【火屋勤行】を勤めます。火葬の間、遺族は「仕上げ」という食事を取ります。
その後が問題です。火葬の後は、正式には【収骨勤行(いわゆる骨揚げ)】といって、お骨を拾う前の勤行がありますが、これはほとんどの場合、省略されます。(この後、自宅に戻り【還骨勤行】をつとめるのが正式です)
一応、これで葬儀当日の葬送儀式は終わりなのですが、【初七日法要】が骨を拾ってきた後に勤められます。しかし【初七日】は文字通り亡くなって七日目ですから当日に行うものではありません。
聞けば「本当の初七日には遠方の親戚が来られないので・・・」といわれる。ならば2・7日から6・7日はどうするのでしょうか?
火葬の後のおつとめはあくまで【収骨勤行・もしくは還骨勤行】です。
【初七日】ってすごい大切な法要のように思われているようです。しかし日を大幅に早めて勤めることに抵抗を感じないのですから、そんなに大切な法要ではありません(その後の中陰と同等)。
私の推測では“仕出し屋さんの営利都合”だと思います。本来ならば【火屋勤行】が終わればみんな帰ったらいいのですが「後で大事な初七日法要がありますから、こちらのお席でゆっくりして下さいね」ってトコなんでしょう。お布施も結構入ってるのであんまり大きな声で「本当はですね・・・」みたいなこと言えないんですよネ

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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