2006/6/20
久々に本をご紹介いたします。
谷崎潤一郎 『文章読本』(昭和9年初刊)です。
中央公論社は私の母校、龍谷大学『反省会雑誌』がその前身となっています。

最近、日本語ブームですが、その原点ともいうべく、文章についての指南がなされています。今はパソコンでどんどん入力ができますが、その分、言葉が軽くなる面もありますので、注意せねばと思っています。
内容は古臭いことはまったくなく、むしろ新鮮であり、人々に分かりやすく伝えようとする努力は古今東西共通なのですね。難しい言葉・専門用語や外来語を頻繁に使う人もいますが、伝わらなければまったく無意味ですから。われわれ僧侶も分かりやすく伝えるということが最も大切だと思っています。むしろ内容は二の次と言っても過言ではありません。

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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