2008/1/20
某・葬儀会館にて。
着替えが早く済んだので鏡に向かってパチリ。
法衣をまとうのは好きです。戦闘モードというか、馬子にも衣装というのか、何だか、「んっしゃーッ」て感じになります。
葬儀式は本願寺派の衣体条例(いわゆる“ドレス・コード”)に【礼装第1種】と定められたる「七条袈裟・色衣・切袴」を組み合わせた、もっともフォーマルな装束で臨みます。

※鏡ですから左右真逆です、悪しからず。
七条袈裟をまとう際は、色衣の首の後ろに三角形の【僧綱板(そうごういた)】という付属品を着用するのが決まりなのですが、いつの頃からか省略することが一般的になりました。また肩に掛ける【修多羅(しゅたら)】という組みヒモのようなものの結び方も大きな蝶結びにすることが一般化してしまいました。
しかし、それらはやはり見た目がダランとして格好の悪いものです。手間が掛かってもきちんとした着用方法に従うのは故人・遺族への導師からの誠意でもあります。
数百年かけて醸成されてきた「伝統様式」をもっと大切にしたいものです。形には全て意味があるのです。理屈ではなく、伝統を守ること自体に大きな意味があるのですから。

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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