2009/9/8
衆議院選挙が終わりましたが、我々坊さんの世界にも政治はあります。「国政」に対して「宗政」と言われます。
浄土真宗本願寺派(西本願寺)の組織機構は、明治14年に施行された【宗会制度】に端を発しており、宗会はその10年後の帝国議会の雛型ともなりまして、戦後は僧・俗一体の同朋教団へ向けての改革を経て、昭和25年からは門徒議員も参加する議会制民主主義のスタイルになっています、へ〜。
現在、橋下大阪府知事などが主張されるように「地方分権」が注目されています。そろそろ「宗政」にも地方分権の声が聞こえてきそうかな、と思えども全くそんな気配はありません。やっぱり永田町とか、七条堀川とか、政治をやる人は【中央】が好きなんですね。全く以て江戸時代の骨董品的な精神性だと思います。
詳しくはめんどくさいので述べませんが、各種研修などはいちいち本山を頂点としたトップダウン方式にせず、各教区(地方)に一任すればいいと思います。
私が理想だと思うのは、国の道州制のブロックを参考にして各地に【中本山】を創設し、実務上の権限・裁量を委譲し、京都の西本願寺を【総本山】化し、コンパクトにしてはどうでしょうか。
本山は親鸞聖人の在所ですので、議員同士、ワーワー喧嘩してほしくないのですが。
中本山は全国で7か所くらいで、それぞれ議員を5〜10人づつ程度に。
総本山では、中本山の代表として7人くらいで物事決めればいいのだと思います。
宗務総長は選挙ではなく、その7人の中から“アミダくじ”で決めるというのも平等でシャレが利いて面白いと思います。誰も文句をいえないし、派閥も出来ないでしょうから。
その7人が「七高僧」と呼ばれるくらい、立派な政治を為されることを念じつつ・・・
「七抗争」にならぬようにネ・・・。

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