2022/5/23
NHKでは9月まで第3日曜の午前5〜6時、再放送では同じ週の土曜日午後1〜2時に上記タイトルの番組が放送されていますので、ぜひご視聴頂きたいと思います。
こういうことを言うとまた怒られそうなのですが、法衣をまとった僧侶が説く仏法よりも、平服を着た一般人が説く仏法の方が、心にストンと入ってきます。何故なんだろう?
前者の場合はいわゆる「宗派バイアス(偏り)」が強く、またすでに信心を得ていると思われるツワモノの信者を相手に話すことに慣れているため、初耳の人にはやはり縁遠いだろうと思わざるを得ません。たとえば親鸞(聖人)のことを「御開山さま」と平然と言う人は、教えを広めていく気が無いと思います。
そう、この番組企画のツボは「無宗教からの扉」なのであります!!
『歎異抄(たんにしょう』は蓮如上人は「初学の人にはみだりに見せてはならない」と釘を刺されるなど、実際明治の清沢満之師の出現までは門外不出の書でした。
今でもほとんど理解されえない「悪人正機」説などは、社会秩序を乱す恐れがある、として非常にセンシティブになっていたからだと思われます。
宗派も本気で親鸞聖人の教えを広めようと思うのならば、江戸時代の感覚(異安心出現への恐れ)を見事なまでに継承してる御用学者や、オフィシャルな布教使を塀の中でのみ喋らせるよりも、一般の方が伸び伸びと語られる仏法の伝播性・社会への影響性を深く鑑み、現在の立ち位置をこの際、検証していただきたいと思います。
おそらく宗派の幹部はこう言った番組を内心、面白くないと思っているはずです。
念仏の教えは何時の時代にも通用する普遍性を有しています。いろんな人が自由に仏法を語ることが出来ることを念じます。

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