2009/8/25
「ナイチンゲールの心」
看護の道に命を捧げた人
看護師を「白衣の天使」と呼ぶのは
ナイチンゲールに由来し
夜回りを欠かさなかったことから
「ランプの貴婦人」とも呼ばれたと記憶します
そしてナイチンゲールは 「天使」 と
呼ばれるのを嫌い
「天使とは 美しい花をまき散らす者でなく
苦悩する者のために戦う者である」 と遺したと
本で読んだ事があります
同じように人の為に尽くした ある看護師さんが
ご逝去され 自らの強い意志で医学の発展の為に
「自分が死んだら 献体に出して」 と
生前より懇願されました
ご家族の複雑な思いに 胸の詰まる瞬間
そして迎えた 最後のお別れの日
大学病院の方が お式の始まる30分前に来られ
「本日献体して頂くにあたり 書類にサインを」 と
仰っていらっしゃる言葉に 胸がズキンとしました
解っていても 書類にサインしなければならない
ご家族の気持ち ・・・
そして お迎えの車に柩が納まり
「これより大学へ向け 出発いたします
ご遺体は1年から2年お預かりし
火葬が済みましたら ご連絡させて頂きます」 と
病院の方が仰った言葉が 尖った氷の様に
胸に突き刺さり 静かに出発されました
人の為に ・・・ 故人の強い意志を尊重された
ご家族の母への思いと 看護師として死してもなお
その精神を 貫き通した人の心が
揺らいだお別れでした
ご家族の方が
一日も早く お母様と再会出来ますように ・・・
合掌
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