紅に染まった 街路樹の佇む ある式場の道
毎年 この季節こんな紅葉を見ると
「なんて 綺麗な色!」 と
その美しさに感動を覚えます
この葬儀という仕事に 携わらせていただく様になって
こうした自然界の織り成す四季折々の美しさ
そして営み・・命の大切さ・・儚さ・・
定められた限りある時の中で
懸命に生きその証を残していく・・・
それは人間も 植物も皆 同じだと感じます
本日の 故人様は97歳の天寿を全うされました
「おまえが還暦を迎えるまでは 生きて祝ってやりたい」
そう喪主様に いつもおしゃっていらしたそうです
「だから 長生きをしてくれて ありがたいと思うんです
でも もう少し生きていてほしかった・・・
と 思うのは 欲でしょうか・・・
『子を思う 親心に勝るものはない』と言いますが
その思いは しっかりと受け継がれ
親を思う やさしさとなって返ってゆくものなのですね
廻り来るこの季節は 寂しさを覚えられるでしょうが
ゆっくりと お心を癒され いつかこんな紅葉を
お目にされたら 「綺麗だな・・」 と 思えるそんな日が
訪れることを願いながら 送らせていただきます・・