女子サッカーのロンドンオリンピックアジア最終予選の韓国戦をテレビで観戦しました。この試合、なでしこジャパンの出来はかなり悪かったようで、予想以上に苦戦となりました。幸いというか世界ランクの実力通りというか、韓国にもかなりのミスがあったことから、失点するような場面は少なかったものの、勝負には勝ち、試合では負けていた、という感じの試合でした。前半の早い時間帯から攻め、前半の10分過ぎに1点を入れた辺りは韓国とは実力差があると見えたものですが、あっさり点を取れたことから攻めが甘くなり、韓国に攻められる状態となりました。おまけにゴール前の不用意なボール回しを狙われ、あっさり同点になりました。何処のチームでも日本のパス回しは知っており、パスカットを狙っているにも係わらず、ゴール前の最終ラインで不用意なパスを回し、カットされて失点するというのは最悪のパターンです。
前半の終了間際にゴール前のパス回しから大野選手がゴールし、何とかリードして前半を終了したという感じでした。この場面、澤選手が左から切れ込んで川澄選手にラストパスに近い形でパスを出し、それを川澄選手が打たずに大野選手に流し、大野選手が決めたという感じでしたが、川澄選手が打てたにも係わらず、体勢が崩れていることで大野選手にボールを流したように見え、川澄選手の視野の広さやセンスを感じます。同じFWである永里選手ですが、この試合では後半に出場しましたが、それなりにチャンスはあったようです。相手ゴール前のロングボールで相手DFと1対1になりながら勝負することもなく、シュートも打たずに終わった場面があり、DFと1対1になりながら、シュートも打てないFWなんて不要だ!と思ってしまいます。味方は誰もいないし、パスが出せるわけでもないにも係わらず、シュートを狙わないFWなんて、存在価値はありません。視野が狭いのか状況判断が出来ていないとしか思えません。
後半は韓国に圧倒的に攻められていたものの、韓国の攻めがイマイチだったことから失点せずに終了したようなものですが、ドイツW杯での予選リーグのニュージランド戦みたいな出来の試合でした。何であれ勝ち点3を取れれば良いという考えはあるものの、テレビで観戦している方としては、何だかなあ〜という感じの試合でした。次はいよいよ強豪の豪州戦ですが、豪州対北朝鮮の試合結果が北朝鮮の勝ちとなった次の日、NHKで女子サッカーの解説をやっていた大竹という解説者ですが、北朝鮮が勝ったことを喜んでいましたが、疑問です。今回の最終予選では2ヶ国が予選突破となり、必ずしも全勝する必要はありません。北朝鮮と豪州を比較した場合、日本にとって強敵は豪州のはずで、豪州が北朝鮮に勝っていれば日本が豪州に負けても日本が予選を突破する可能性は高いはずですが、大竹というこの解説者はこの辺のことが分かっていないとしか思えません。豪州は日本に負けると予選突破が難しくなることから、次の試合は日本にとってかなり厳しい試合となりそうです。

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