自民党の総裁選挙が行われ、安倍普三氏が新総裁に選ばれたようです。東日本大震災や福島原発の大事故が発生したという非常時に、馬鹿の一つ覚えみたいに早期解散だけを叫び、まともに政治に取り組まない自民党なんて税金泥棒の政党としか思えないことから、余り興味はありませんが、衆議院が解散され、選挙が行われた場合、自民党政権となる可能性があることから、それなりに注目していました。マスコミの事前予想では、第1回目の投票では石破氏がトップとなり、安倍氏と石原氏が2位争いとなるものの誰も過半数は取れずに決戦投票となり、石破氏は逆転されて2位の候補が当選するだろうということでした。結果は事前予想の通りで、第1回の投票で2位だった安倍氏が決戦投票で石破氏を破り、当選となったようです。安倍氏は首相経験者で、前回の安倍内閣では、突然首相を辞任したという感じで、内閣を投げ出した首相としての印象しかありません。どちらかというと右翼的な考え方の持ち主のようで、中国とか韓国との国境問題がある現在、自民党内閣となった場合、中国や韓国との関係はかなり厳しくなるのかもしれません。
これらの国との関係は、いずれ何かの形で決着を付ける必要があることから、民主党の内閣でも自民党の内閣でも同じようなもの、とも言えそうです。谷垣前総裁や石原幹事長など、馬鹿の一つ覚えで唱えていた早期解散とか、政治家とも思えない感覚で首相に解散時期を明かすように迫っていた自民党ですが、これで少しは流れが変わるのかもしれません。最も、安倍新総裁も民主党に早期解散を迫るようなので、国会での審議が進むかどうか、不明です。民主党も自民党に早期解散を迫られても、郵政選挙で圧勝した数年前の自民党と同じく、簡単に解散に踏み切るとも思えませんが、衆議院議員の任期は来年の8月のはずなので、遅くともそれまでには選挙があるはずです。多分、年内の解散はなく、来年の4月頃かそれとも7月の参議院議員と同時選挙になると見ていますが、民主党に離党者が出て過半数割れとなり、内閣不信任案が可決された場合、衆議院が解散されることになるのでしょう。いずれにしろ、遠からず衆議院議員の選挙が行われます。
次の衆議院議員の選挙を考えた場合、離党者が続出した上に、鳩山元総理のように党の決定に反対するような議員がいる民主党は、党としての形をなしていず、少なくとも比例区では民主党に投票する有権者は少ないと思われ、過半数割れとなることは確実でしょう。また、自民党も馬鹿丸出しで早期解散しか言わず、真面目に(?)政策に取り組まなかったことを有権者は見ているはずで、過半数を確保することは困難だと見ます。民主党に失望し、自民党にも政権を任せられないと考えている有権者は多いはずで、これらの有権者は棄権するか、橋下氏の日本維新の会(?)に投票することになりそうです。衆議院の解散が遅れることは、日本維新の会に取って有利に働き、民主党にも自民党にも失望している有権者の支持をある程度集めると思われることから、かなりの所属議員が当選するだろうと見ています。安倍氏は橋下氏と考えが近いようなので、自民党が過半数を取れなくても日本維新の会との連立はあり得るわけで、次の衆議院議員の選挙後には、連立として自民党政権になるだろうと見ていますが、消費税を上げることで今後10年間に公共事業を200兆円もやるという自民党政権になれば、財政再建など夢幻となりそうな気がします。

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