自分の持ち株であるケネディクス(4321)の株価を毎日確認していますが、7月になっていささか不思議な感じの株価の動きです。6月初旬には460円前後だった株価ですが、それから幾分上がり、7月になって510円前後になったもののその後にまた下がり、現在は460円前後となっています。ケネディクスという会社は独立系の不動産ファンド運用会社で、不動産を保有していることから、業績は地価や保有しているビルの賃料相場などに影響を受けると思われます。日本は景気が幾分回復していることから、都市部の地価は幾分ながら回復しています。また、東京が2020年に開催されるオリンピックの開催都市に決まったことから、少なくとも都心部ではそれなりに地価が上がることが予想されており、不動産運用会社には有利な方向です。また、貸し物件であるビルの賃料なども上がることが予想されており、空き室率なども改善しているようです。
これらの外部状況や株式市場の状況などを考えると、ケネディクスの株価が下がることは考え難く、7月になっての株価の動きは、いささか不思議に見えます。最も、株価は常に変動するものであり、1割程度の変動は当たり前と考えれば、今回の株価の動きも不思議ではないのかもしれません。念のため信用状況なども見てみましたが、7月になって買い建て株が200万株ほど減っており、これが株価に影響しているのかもしれません。通常の信用取引には6ヶ月の期限があり、今回の買い建て株の減少は、期限が来たことによる売りかもしれません。6ヶ月ほど前の1月末頃のケネディクスの株価は300円台であったことから、450円前後で売り返済してもおかしくはありませんが、買い建て株は4500万株ほども残っており、売り建て株が900万前後であることを考えると、当分はこの差分の株が売り返済されることを考えておく必要がありそうです。
今回の株価ダウンも単なるうねりと考えることも出来そうで、うねり取りという形で1割程度の株価上昇を期待するとすれば、460円前後で買えるのかもしれません。三菱UFJモルガン証券が目標株価を450円とし、ニュートラルとしてカバレッジを開始した、との話もありますが、残念ながら素人なのでどの程度株価に影響があるのか不明です。この会社は12月決算で、前期である6月までの業績を8月初旬に発表することから、業績が回復していることを前提に、うねり取りという感覚で1割前後の株価上昇を期待し、期限1ヶ月程度で買い建てしてみるというのも面白そうなので、株価460円で1000株ほど、買い建てしてみました。株価なんて人気投票みたいなものなので、業績に連動して株価が動くわけではないものの、地価や賃料が上昇し、ビルの空き室率なども減少していることから、ケネディクスの業績も悪くないはずという見込みですが、どうなりますか。

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