卓球の全日本選手権が先週行われ、土曜、日曜に男女ダブルスとシングルスの試合がテレビで放送されたことから、テレビ観戦しました。今年は東京でオリンピックが開催され、卓球も競技種目であるし、日本のメダル候補種目であることから、オリンピック選手として選ばれた選手が活躍するだろうと思って見たものの、かなり期待外れとなりました。女子の方はそれでも石川選手が準優勝、伊藤選手がベスト4だったことからまだましでしたが、男子は張本選手が準優勝しただけで、丹羽選手はベスト8、水谷選手はベスト8にも残れない惨敗(?)という感じです。女子の場合は優勝した早田選手と伊藤選手の準決勝が事実上の優勝決定戦みたいなもので、勝った早田選手が優勝しました。現状では早田選手の方が平野選手より強いと見えることから、オリンピックも平野選手より早田選手の方が適しているとは思うものの、世界ランクで選手を選ぶという選抜方法のため、今更どうにもならないのでしょうが、男子を含め選抜方法に問題があるような気がします。
女子の早田選手と伊藤選手の準決勝は3ゲーム目から見ましたが、5ゲーム目が勝負の分かれ目だったような気がします。伊藤選手は2ゲームを取られ、第3、第4ゲームを取って2−2となった時点で少し気が緩んだ感じで5ゲーム目を取られ、6ゲーム目に気を取り直して取り返したものの予想外の点差となったことからまた気が緩んだ感じで、第7ゲーム目はその気の緩みから立て直せず、押し切られたような気がします。決勝戦は4−0で早田選手が勝つだろうと見ていたものの1ゲームを取られ、4−1で優勝です。あの辺は早田選手の優勝経験のなさでしょうか。石川選手は良くやったという感じで、準決勝の橋本選手との対戦で、カット対応が以前より上手くなっているものの、イマイチという気がしないでもありません。現在のカット主体の選手は昔と違いカットで粘るだけではなく、浮いたボールは強烈に打ってきます。このため、カットの返球をループ的な形で返すと打たれます。石川選手はこの辺がまだイマイチという感じを受けました。
男子は張本選手が優勝すると思っていましたが、高校生の宇田選手が優勝しましたが、宇田選手だけではなく準決勝で張本選手に負けた戸上選手も張本選手と5分5分という感じでした。伊藤選手にしろ、張本選手にしろ、オリンピック前に日本選手に負けたことは良かったのかもしれません。早田選手と宇田選手は3月の世界選手権の団体戦選手として決定したようなので、世界選手権でどの程度戦えるのか、楽しみです。今回の大会を見た感じでは、水谷選手のスタイルでは宇田選手や戸上選手に対抗できないような気がします。高校生の彼らが海外の選手とどの程度戦えるのかということもありますが、オリンピックでの男子団体戦は期待出来ず、下手をするとベスト8にも残れないような気がします。また、女子も第2シードになったとしても、中国は別として、台湾、香港、韓国の1ヵ国と準決勝の前に戦う可能性があり、平野選手と石川選手では、かなり厳しい戦いになると思われることから、メダル獲得に黄色信号がともっているような気もします。

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