母方の姉、つまり叔母さんの送別会が実家近くのレストランであり参加。
私はこの叔母さんを「お姉ちゃん」と呼んでいた。
子供のころ、私はこの「お姉ちゃん」に猫かわいがりされて育った。今にも続く私の甘えん坊な一面はこの時期に形成されたといっていい。
「お姉ちゃん」は私が6歳のころ渡米した。日本にいたころからアメリカが大好きでその影響を受けていた私は「この世界のどこかにアメリカという理想の桃源郷がある」と思い込んでいた。私が年頃になって英会話を習ったり洋楽や洋画に興味を持ったのもそのことが影響しているのだろう。
2年ほど前に「お姉ちゃん」は両親(つまり私の祖父母)の介護のため一時帰国していたのだが「グリーンカード」が無効になってしまうので今月再びアメリカに帰ることになったのだ。
お姉ちゃんはもうすぐ私の嫁さんとなる人をハグしながら「海ちゃんのことよろしくね」と涙ながらに言っていた。
とにかくこういう人たちに支えられながら私は生きている。

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