今日はYMファッションの渡邊会長宅で新年会が催されたので一家総出で出席してきた。
パーティーにはサンク・アールの育野社長宅にホームステイしているタイ人のエッチャンや、ウェブデザイナーとして活躍しているオーストラリア人のマーティンといった外国の方も出席されていて知り合いになった。エッチャンとは我々がタイ料理好きなので盛り上がり、いつかタイに遊びに行くと約束した。マーティンはこの間の火扉公演も観に来てくれたのでお芝居や映画の話、それから鎌倉、京都、奈良、法隆寺のことを教えてあげた。ブロークン・イングリッシュしか話せない私だったが、面白くて結構話しこんだ。
こういう時につくづく必要だなと身につまされるのは英会話能力である。私は高校の時、YMCAの英会話教室に通っていてそれなりに英語を話せたのだが、今ではすっかり能力が退行している。それは小劇場という狭い世界で芝居を続けて行く上では必要がなかったためだ。10年間そんな調子だったので、聞き取りはもちろん英単語すら出てこなくなってしまった。
ところが去年あたりから外国に行く機会が多くなり、外国人と交流する機会も急に増えた。芝居を続けて行く上でも日本の文化風習を勉強するにつれ、海の向こうの異国の文化風習に対しても同じように興味が湧き上がった(その感覚が前回公演で私に吉田松陰を描かせたのだ)。しかし、そこで言葉の壁という大きな障害にブチ当たることになる。
英語がもっと話せたら外の世界の人々とより深くかかわることができるかもしれない。
しかし、コツコツ英語を勉強するという作業はとても遠回りの作業であるような気もする…ちょうど吉田松陰が外国には深く関心を持っていたが、蘭語を勉強する必要性はまったく感じられなかったという話、私は深く共感できたりする。
では、どうすればいいのか?
習うより慣れろ!…ということなのではないだろうか?
マーティンも是非オーストラリアにおいでと誘ってくれた。タイ、オーストラリア、そして去年知り合ったオラシオの住むメキシコ…少なくてもこれらの国には近年必ず行きたいと思っている。それが私の演劇魂をより豊かにしてくれることだろう。

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