ブログを書いていて煩わしく思うのは、あまり本音が書けないことである。
読んでいる関係者に誤解を与えないために、気を遣って本当に書きたい自分の本音が書けない。ブログの記述を廻る些細な誤解が、実際の人間関係を壊してしまう例もいくつか目の当たりにした。そうなるともう、当たり障りのないことしか書けなくなる。しかし、あまり当たり障りのないことばかり書いていると、「緊張感がない文章」とか言われてしまう。もう、バカバカしくなってしばらく、気持ちが離れてしまった。
しかし、最近またブログ再開にあたり、記事について自分なりの新しい基準を考えてみた。
それは「ブロ魂(ぶろだま)信仰」である。
これは、日本古来の「言霊(ことだま)信仰」に由来していることは一目瞭然だろう。
ブログに記載された文章には、魂が宿ることとする。
良い記述には良い魂が宿り、悪い記述には悪い魂が宿る。
だから、私はなるべくこのブログが良い魂で満たされるよう努めなければならない。
何も自分の本心を偽って、心にもないことを書いているわけでもない。猫をかぶっているわけでもない。自分の心がポジティブなものと、ネガティブなものを同時に抱えている時、どちらの考えに魂が宿ってほしいか、ということを基準に記述することにする。
あくまでも基準であるから、時には腹に据えかねることをぶちまけてしまうこともあるかもしれない。それでも、そのネガティブな情念に宿る魂が結果として自分にとって、または読んでくれる皆にとって良いものであるよう努めるようにしよう。

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