須江崎の石
白い綿のように見えるのが石英、角ばった黄色みのある白の斑晶は長石、黒っぽいのは雲母、角閃石などです。
串本・大島の須江崎は木々の間の平坦な道をぬけると、眼下に一面のごつごつした岩が南側に100mほど、東西に300mほど(目測)の広さに延びています。その向こうに太平洋が広がっています。
潮岬火成複合岩類の地質図で、大島の部分を見ると、「しそ輝石流紋岩」と「流紋岩質火砕岩」で出来ていると言えます。須江崎はその「流紋岩質火砕岩」の範囲の中にあります。したがって、この岩のかけらである写真の石ころは、「流紋岩質火砕岩」ということになるのであろうと思います。
写真でみると、柱状節理が発達しているように見えますね。
流紋岩は、花崗岩と同様の化学組成の火山岩(マグマが短い時間で冷 え固まった岩石)です。
火砕岩とは、火山放出物が地上に堆積して固まった二次成の岩石のことだそうです。
この石ころは、灰色の石基(せっき・石ころの主な部分で、こまかな結晶かガラス質で出来ている)の中に見える白い大きな結晶の粒(斑晶)は石英で、他の点々とあるやや黄色みがかった白い斑晶は長石で、黒っぽいのは雲母や角閃石だと思われます。
「日本の地質6・近畿地方」によると
「大島の須江崎では、おもに しそ輝石流紋岩の中〜巨礫大の角礫からなる凝灰角礫岩(層厚5〜30m)と成層した結晶凝灰岩(層厚5m以下)の互層からなっている」と記されています。ということは、この石ころは、結晶凝灰岩か「しそ輝石流紋岩」の礫なのだろう。
一度、専門家をたずねてみることにしようと思います。
トッサンの釣り情報
串本・大島の須江崎の地磯は、私にとって釣りをして遊ぶ面白いところ一つになっています。といっても去年はじめて知った磯で、行く道が迷路のように複雑で、途中で車を止めて自分の足で歩いて道順を確かめたぐらいです。
地磯というのは、お金を払って渡船で島などの磯に渡るのと違って、ただ(無料)だけれど竿袋やエサや自分の食料・水などの入った重い荷物を、長い道のりや険しい岩場のアップダウンを乗り越えて、釣り場にたどり着かねばならないのです。私は体力づくりにジムに通っているつもりで、ゆっくりと、,一歩一歩危険な岩場を重い荷物を背負って歩いています。
両手で荷物を持つと危険なので、片手を空けるために荷物は背負うようにしています。ゴツゴツした岩、アップダウンの岩山、険しいですが慣れるとできるだけ平坦な場所を選んでいけるようになります。
写真にあるように広い太平洋を眺めながら、時間を気にせずのんびりと釣りが出来ます。島に渡って釣るより本当の釣りをしている気分になります。
朝日がまぶしい、感動のひと時です!!
先日のつりは、珍しくトビウオ(やく45cm)がかかりました。まだ海は夏の季節なのでしょう。そして、黒潮に乗ってやってきているのかもしれません。ここの魅力は、イサキがつれることと、たまにシマアジなどの大物が釣れる事です。
これから水温が下がってくると、グレもつれ始めると思います。
上から順に、三の字ハゲ(ニザダイ)、トビウオ、イサキ(約25cm)
上は、イサキ刺身がおいしい!!、下は、タカベ塩焼きです
トビウオは、刺身や塩焼き 胸びれを拡げるとまるで翼です。

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