塩原の木の葉化石
展示されていた木の葉化石
ミネラルショーの特別展示の一つに「木の葉化石園産・動植物化石の展示」がありました。そして、イベントとして小、中学生を集めて、木の葉化石園内の丘より産出した原石を会場内で割って、化石探求を体験する取り組みをしていました(土、日で計6回開催)
原石を割って、化石探求を体験
木の葉化石園は、栃木県那須塩原市中塩原にあります。地図で調べてみますと、東北自動車道の那須塩原I.Cから30分ぐらいのところにありました。また、日光・鬼怒川温泉の北に当たります。温泉と紅葉で代表される塩原は観光地として有名ですが、中塩原を中心とした一帯に植物化石を含む地層が分布して、化石の種類が豊富で、保存も極めてよく、日本でも代表的な植物化石の産地として知られているのです。
木の葉石を含む地層を「塩原湖成層」と言われています。つまり、この地層は湖の中で堆積したのです。今から数十万年前、塩原町の南にある高原火山が噴火して、その火山噴出物によって川がせき止められて湖が出来ました(塩原化石湖)。この湖の周囲の山々に木々が生い茂り、秋になると落ち葉や木の実などが泥と共に流れ込んで湖底に静かに積もりました。また、魚、カエル、昆虫なども死ぬと湖底に沈み、時折噴火する火山から噴出した灰などにおおわれていきました。このような堆積が繰り返され厚い地層になったようです。
展示されている化石を見ると、ブナ、クリ、ヤマザクラ、ナナカマド、カエデ類、・・・現在では220種類を超えているそうです。細かい葉脈までくっきりと見え、まるで押し花のようでした。
このあたりを旅行された折には立ち寄ってみてはいかがでしょうか!!
セミの化石

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