なんでだろう?
石の色や形、模様など自然の造形の美しさに惹かれながら、「なんでこの色なんだろう」「どのようにして出来たのだろう」と心の中に次々と「なんでだろう?!」が広がってきます.
石ころは、火成岩、堆積岩、変成岩の三つのなかまに分けられます。「変成岩」は、既存の火成岩や堆積岩などの岩石が、プレートの沈み込みや地殻変動で地下深くにおしこめられ強い圧力や熱をうけると、新しい鉱物に生まれ変わり、もとの岩石の性質が変わってしまった石の総称です。
緑色片岩は、まさにその変成岩のひとつで、もともと火山灰や火山噴出物が堆積してできた凝灰岩が変成作用を受けてできたそうです.そのとき緑色の緑泥石や緑れん石という鉱物ができて緑の層が出来ているのです。緑泥石の量が増すと「緑泥片岩」ともいわれます。
一方、あの浪早崎の「黒色片岩」は、泥岩に熱と圧力がくわわってできた変成岩です.泥岩のなかの石英の粒が集まって白い層ができ、鉄、マグネシウム、アルミニウム、などをふくむ粒が緑泥石と白雲母に変わって緑の層ができ、有機物は分解して炭素として残り石墨の粒になって黒い層をつくって、それぞれが重なり合っているのだと考えられます。
緑色片岩(青石)は、和歌山特産の石と思っていたのですがそうではありませんでした
美しい双子島の緑色片岩(灯台からの眺め)
植木のそばなどに石ころを並べて美しさや不思議さを味わう

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