軽石
浦野氏からプレゼントしていただいた中国産の軽石
(9.5×7×3.5cm)
先日、榎本氏とその姉ご夫婦、そして浦野氏が石ころや化石の見学のために我が家に遊びに来てくれました。そのときに浦野氏が中国で買った軽石とオーストリアで買った石灰岩(大理石か)らしいものを持ってきてくれました。
この軽石には、中国語で書かれた説明書が付いていました。それには、「火山魔力搓脚搓手石」というすごい表示がありました。「搓」は、「すりもみすること」だから「手足をすって、すごく健康によい火山石」という意味でしょうか。
軽石は、むかし我が家の風呂場でも使っていました。白っぽいものだった記憶があります。この中国産の軽石は鉄分が多いのか赤茶色のものでした。水につけると確かに浮きましたが、時間がたつにつれて水がしみ込んで重くなり沈んでいきました。
その説明書には、含まれている元素が10種類、漢字で表記されていますが、理解できるのは鉄とリンぐらいで、あとの8種類は分かりません。効能や用法なども書かれていますが、日本で軽石が利用される意味と変わりがないようです。
軽石は、火山砕屑物の一種で、塊状で多孔質のもののうち白から灰色など淡色のものをいい、黒っぽく多孔質のもの(鉄・マグネシウムに富む)はスコリアというそうです。
もう少し詳しく説明すると、マグマが空中に飛ばされた時に急激に圧力が減ったためにマグマ中のガスが放出されて多数の気孔ができたものです。そして、マグマのSiO2成分(シリカ・二酸化珪素)が多い(流紋岩〜安山岩質マグマ)と白っぽくなって軽石とよばれるのです。SiO2成分が少ない(玄武岩質マグマ)と黒っぽくなってスコリアと呼ばれるのです。
少し拡大した写真です。多気孔の造形の面白さを感じさす石ころですね。

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