野島断層
水路やあぜ道に見る1m近い右横ずれの様子
11月4(土)、5(日)に、湾岸線、明石大橋を通って淡路島から四国に渡って車を走らせました。その石ころ日誌を記しておきます。
野島断層を保存している館
まず、野島断層・北淡震災記念公園に立ち寄りました。
平成7年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、和歌山は震度4の揺れで飛び起きました。すぐテレビを見るとあまりの大きな被害に涙を流しました。この震災から教訓を学び、これからもいつどこで起こってもおかしくない地震に備えて防災について考えておかなければならないと強く思っていました。
まっすぐに続く断層崖と野島断層の地下断面
その12年後の今、地震で現れた国指定天然記念物野島断層を遅まきながら初めて見学しました。
地層が掘り下げられ、断層の地中の姿を間近かに。50cmを越える隆起・逆断層の姿がよく分かります。地層の境界、断層粘土、噴砂の跡(昔の大地震で液状化して地上に噴き上げた跡)など確認できます。
野島断層保存館では、右横ずれ1m〜2m、50cmを越える隆起・逆断層、地震のエネルギーのすごさと自然の脅威を肌で感じ取れました。
さらに地震断層が横切る鉄筋の立派な民家が、メモリアルハウスとして保存されていました。説明によると、この建物の基礎に通常の何倍もコンクリートを使用していたので大きな損壊がなかったとのことです。敷地内を走る断層や震災当時の建物の様子が生々しく公開されていました。
メモリアルハウスとして保存されている民家敷地内のレンガ囲い。1m20cmの横ずれがはっきり見られる。
また震災体験館では、震度7の揺れを約40秒間体験できるコーナーがあり、部屋の中での揺れを体験しました。
地震列島日本は、家屋の耐震構造の問題、津波に対する避難体制、救急救助体制・・・など、‘‘備えあれば憂いなし’’避けて通れない課題だと思います。

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