「九州「石ころの旅」(15)阿蘇・ペンション「ティンクナ」」
緑色片岩
九州「石ころの旅」(15)
阿蘇・ペンション「ティンクナ」
雪景色の草千里 ソリ遊びでにぎわっていました。
人吉ICから九州自動車道に乗り、熊本IC で下り国道57号、国道325号、県道299号を経て阿蘇を目指しました。阿蘇への登り口あたりだったと思いますが、娘が、「ペンション・ティンクナ、あの建物だと思うよ」というので、位置を確かめておいて山に向かいました。
阿蘇は、修学旅行(事前・事後学習をしておかないとあまり印象に残らないな)を含めて3度目です。世界最大級のカルデラ(南北25km、東西18km)と雄大な外輪山を持つ「火の国」熊本のシンボル的存在です。カルデラは大きなくぼ地のことです。地下のマグマだまりからマグマが吹き出して、その後の地下の空間が陥没してカルデラができたそうです。
そして、カルデラの内壁にあたるところが外輪山なのです。
数年前に撮った夏の中岳の火口付近
阿蘇山は正確には「阿蘇五岳」といわれ、高岳、中岳、烏帽子、杵島岳、そして、根子岳からなる中央火口丘を指しています。その中で中岳がいまなお活動し、煙を吐き有毒ガスを発生させています。噴出物の化学組成には幅があるもののアルカリとくにカリウムに富むという特徴があるそうです。今回、火山灰や火山岩の写真を撮りたいと期待していました。
翌日、よい天気。南側から見た中岳、高岳などの中央火口丘、右に根子岳が続く
その根子岳、のこぎりの歯のようにギザギザ!
阿蘇の山は雪景色でした。草千里の駐車場に車を止めて一休み。そこは緑の草原といきたいのですが雪原でした。正月でたくさんの人たちが雪を楽しんでいました。でも耳に聞こえてくるのは日本語ではありません。ハングルや中国語が多かったかな。専用の観光バスで来ているようでした。ここでせっかく持ってきたチェーンをはじめて付けてみました。駐車場を出て道路に出ると雪がなくなり、しばらく中岳のロープウエイ乗り場に向けて走りましたが、苦労して着けたチェーンを途中ではずしました。中岳は、雪雲でくもって視界が悪くあきらめてペンションのある方に戻りました。
「ティンクナ」は、北海道から阿蘇に移住したオーナー夫妻の素敵なペンションでした。「ティンクナ」は、南米アンデス地方の原住民の言葉で「出会い」という意味で、アンデス地方の音楽「フォルクローレ」を日本語にアレンジして札幌を基点に活動されているグループ「ティンクナ」から名前をいただいたそうです。オーナーの話によると、「フォルクローレは、アンデスの山々、北海道の山々、そして、阿蘇の山々、すべてが私たちの中で一つになる、風の中でいるようで、ふわりと風に運ばれているような・・・そんな音楽です」とのこと。館内には、そのフォルクローレの音楽が静かに流れる、夢を実現させ7月にオープンしたばかりのほやほや温かペンションでした。
ディナーは創作フレンチ、前菜からデザートまで手づくりのおもてなし。器は北海道のオケクラフトを使用。ワインも北海道からの取り寄せ。

このおじさん、年取ったよ!!

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