七里御浜の石ころたち(2)
那智黒石の礫岩
大小二つの角礫岩。左側の小さな礫岩に含まれる砂岩は部分が凹んでいます。
那智黒石の中に礫(石ころ)を含んでいるものと出会いました。その礫は、丸いものではなく角ばったものなので「角礫岩(かくれきがん)」と呼ばれます。先に示した那智黒石と比べるとよく分かるでしょう。
ここに大小二つの礫岩のサンプルを示していますが、まず小さい方に含まれている砂岩は比較的柔らかいのでその部分はやや凹んでいます。次に大きい方は、凹んでいるという様子はありません。
大きい方の礫岩を拡大してみました。
これらの礫岩は、おそらく砂岩層の岩盤が破壊、粉砕され、それを泥岩が包み込むようにして混じり合って、その上に熱水の変質作用を受けて固まったのではないかと想像しています。

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