白崎海岸沖の「アシカの親」
「アシカ」は、砂岩の島でした
石灰岩で有名な白崎海岸の沖に、灯台のある小さな島があります。「アシカの親と子」という名の島です。釣り道具とデジカメを持って船に乗り、「アシカの親」を目指しました。石灰岩の白崎海岸を海側から見たいのと、釣りの状況はどうなのか知りたかったのです。
暗いうちから渡船が出て平日でも釣り人でにぎわっています。明るくなってから行ったので(二番船か三番船)、魚のよく釣れるよいポイントはすでに人でいっぱいでした。
白く輝く白崎海岸
大引の港から船が出てまもなくすると右手に白く輝く白崎海岸が見えてきます。サメの牙のように鋭く突き出ている「立巌(たてご)」は中が空洞になっているのがはじめて分かりました。
海側から見た「立巌(たてご)」
海側から見た白崎
遠く暖かい南の海で栄えた珊瑚などが堆積して石灰岩になりプレートに乗ってここに押し付けられて(付加)存在していることを想像すると、この風景を何度見ても感動します。
白い壁のように続く岩壁(カルスト地形)のそばを通りぬけて渡船は、沖に向かって進みます。
灯台のある「アシカの親」に初めて降りましたが、釣る場所がありません。辺りの様子と岩の種類を見ていました。典型的な砂岩でした。
有田川流域から由良にかけての地域には、中生代ジュラ紀の地層や白亜紀の地層からなる秩父帯が分布しています。いうまでもありませんが、以前に取りあげてきた湯浅の化石や白崎海岸などもそうですが、「アシカの親子」の島も、この秩父帯の地帯に入っています。
向こうの小さな島は「アシカの子」、親との水道でグレなどが釣れていました (灯台の上から写す)
<釣り情報>
さて、釣果はどうって?良くなかったです。チャリコ(タイの子ども)塩焼きできる程度のだけを残して後は放流、マルハギ、イガミ(舞鯛)(酒の肴にしましたが美味しかったな)などです。イサキを期待したのですがダメでした。他の人は、ハマチ、グレをボツボツッ連れていましたが、全般的に不調。帰りの船で、大倉という島を見ましたが、ここでは大きなタイやグレが釣れていたようです。

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