三波川変成帯(3)
百円で買ってきた埼玉県の地図で、「長瀞」の近くに、史跡・名勝の記号とともに『野上下郷(のがみげごう)石塔婆』を見つけました。秩父鉄道の「長瀞」の次が「野上」で、その次の駅「樋口」の近くで、荒川が大きくカーブしている所にありました。旧秩父街道沿いに立つ国指定の史跡で日本一の石塔婆として有名だそうです。高さが5.5メートル、幅は1メートル、厚さ13センチの板碑で、秩父青石とよばれる美しい緑色片岩がつかわれています。驚いたことにその土台石に「紅れん石片岩」が使われているということです。さすが、地元の方が「長瀞の象徴」といわれる石塔婆で、変成岩の本場のみごとな組み合わせです。
地図を夜な夜な広げては、三波川変成帯を想像してたどり、秩父・長瀞・三波川あたりまで車でどう走ろうか考えています。

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