というわけで、マリみて新刊「フレーム オブ マインド」発売です。
感想書きます!!
と言っても短編集なので一回既に感想書いてる作品が多いですね。
とりあえずログにリンクを張りつつ、1本目。
収録数が多い事もあり、結構長くなってしまいました
この記事は
ネタバレを含みます、ご注意下さい
久しぶりの短編集です。
正直、溜まってる7編全部収録と聞いたときには
んな無茶な、と思ったものですが…何とかなるんですねぇ。
でも明らかにページがギリギリで、広告入るスペースすら…。
別に自分は16ページ増えて値段上がっても全然構わないのに。
などと言うのはあまり現実的でない意見でしょうか
雑誌掲載分は既に一通り読んでいたので
書き下ろしに期待をこめつつ、最初から通しで読みきりました。
ちょっと忘れてる話とかもあったし(一番古いのは2005年3月発表)
なかなか楽しく読めました。
そして書き下ろし「光のつぼみ」で感激。
以下、各短編について細かく。
(コバルト掲載時の感想は今見ると直したくなる箇所とかも結構あるんですが、そのままにしてあります。…と先に書かせて下さい)
・「フレーム オブ マインド」
今回ののりしろは凄いです。10個に別れてます。
収録短編数が多いので当然ですけどね。
正直、かなり早い段階でオチは見えたけれども
桂さんとか普段出てこない人たちが出てきて、姉妹は皆無。
そういう所は面白いっちゃ面白いですね。
この短さで話作るの大変だろう、と思ったら
数えたら合計で60ページにはなるんですね
コバルト短編がだいたい20〜25ページくらいですから結構な分量。
しかし最近の由乃さんは、若干暴れすぎのような気がするのですが
どうなんでしょう、なんか慣れてきちゃってますが
やっぱりたまに(検閲削除)
・「四月のデジャブ」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
これは最近載った話なので記憶にも新しいですね。
以前、他の方の考察を見て唸らされましたが、
一絵の側から丁寧に物語を追うと、描かれていない一年が
物凄く重くて、別の面が見えてきます。
小説を読む際に、想像力を働かせることの大事さを
改めて教えられました
・「三つ葉のクローバー」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
最初読んだときはあまりそういう印象を受けませんでしたが
繭さんもやっぱり黄薔薇革命の影響を受けてしまったんですよね。
少なくともきっかけくらいにはなった。
やはりあの事件の影響力は凄かったんですね…。
姉妹解消というのは、重い。
桂さんは「お姉さまがいたって、他の人に心が動くことってあるものだわ」
と言っています。今回の話には直接当てはまりませんが
桂さんはテニス部副部長(非姉)に憧れていた自身と重ねていそうですから
「姉妹の有無に関わらず惹かれてしまうものはしょうがない」
という事でしょうか。うわ、今更ながらこの桂さんの話が
凄く気になってきました。想像が膨らむ。
桂さんも黄薔薇革命の余波で、繭さんと同時期に姉妹解消しているんですよね
その辺からも繭さんは少し気になる人だったのかもしれない。
ずっと言い続けてますが、やっぱり桂さんメインの短p(ry
・「枯れ木に芽吹き」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
実は、やっぱりあんまり語る事がありません。
書きたいことはもうほとんど書いちゃいましたしねー。
・「黄色い糸」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
「結局賭けはどっちが勝ったの?」と言わせたくて書かれた話。
のような気もしてしまう。思う壺ですよチクショウ!
のりしろの由乃さん、本人いないからでしょうけど
妙に素直ですねー。やはり由乃入学前の黄薔薇ファミリーは気になります
・「不器用姫」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
雑誌掲載時はもう扉絵の時点でハッピーエンドにならなそうな
雰囲気をかもし出していたんですが、今回ものりしろの導入部が
ちょっとそんな感じでしたね。
結末を分かった上で読むと色々と気付けます。
片方のリボンをはずして「これちょうだい」とか
祥子さまもやってる事なだけにやりきれなさが溢れます
(「プレゼントのお返し」と「これといった理由も無く」の違いもポイントでしょうか)
こういうすれ違いって、自分に当てはめても絶対どこかでありますよね。
自分も自覚できていない迷惑、物凄くたくさんかけてそうです。
ちょっとした教訓にして生きていきたい話です
・「光のつぼみ」
大ネタ来ました!
可南子と祐巳の出会い、ここできましたかー。
6ページという短さの中にかなりのものが詰まっています
三年生と間違えて焦るなんて、とてもらしくていい感じです。
「いつのまにかいた」ってこういう感じかー。
そういえば祐巳は当時二年だった美冬さんを
一年生と間違えたこともありましたね
名前を覚えられないのも、いつも通り
昔からの祐巳ファンにはたまりません(昔って)
・「温室の妖精」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
物凄く私的な事ですが、この短編が載った号のコバルトには
今野先生とひびき先生にサインを頂いているので宝物です。
さて、本名が明らかになっていない二人。
「何かあるのでは」と思わせますが…特に思い当たりませんね。
顔の知れ渡っている山百合会の幹部メンバーではないでしょうし
実は雑誌掲載時はシーもフェもイラストありますし。(たぶん)
何にせよ想像の余地が残ってるというのはいい事かもしれません
・「ドッペルかいだん」→雑誌掲載時の感想は
コチラ
雑誌で読んだときも思いましたが、水奏&涼子姉妹が好きだー。
アリコの正体とか内心の吐露とか。のりしろで補完された事もあって
ちょっと面白い部分ではあるんですが
やはりこの姉妹成立シーン(?)は好きだなぁ
・「A Roll of Film」
フレーム オブ マインドの裏側ですね。
これも非常に短い5ページですけど
蔦子さんと笙子ちゃんの関係は気になるところなので
垣間見ることができる貴重な話。
写真部のお姉さま方も何かいい味出してます、
ちょっと恐いけど。
10編収録とかになると、感想も恐ろしく長いです、なんだこれ

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