とうわけで、軽く漫画版8巻の感想を。
完結巻でもあるので全体の事にも触れると思います。
漫画版および原作の8巻の
ネタバレを含みますのでご注意ください
ナイス完結!
とりあえずこう言い切りたいです。
漫画版がいつまで続くのかに関しては連載開始当初から考えていましたが…
その時の予想の中では最良のものが当たった気がします。
やっぱり、ここまでは続けて欲しかったもの。
ついでに言うなら途中から再漫画化…も狙えるタイミングの終了だとも思う。
現時点では無い気がしてますけども、このクオリティでの
漫画化が叶うなら続きは読んでみたいです。
8巻自体の出来も素晴らしかったですしね。
これは原作信者補正もあるだろうけど何度か鳥肌を立ててしまった。
コミカルな表現も可愛らしいです
以下、各話ごとの感想です
▼will・忘れもの
雑誌掲載分の過去感想はこちら→
will・忘れもの
あまり補足する事は無いのだけれど改めて読んでもやっぱりいい話です。
ページ数的にも漫画版はこの巻に力を入れてますよねー
(その分7巻がちょっとキツキツでしたけど)
雑誌時に好きだと言っていたのはコミックスで言う19ページ右下の祐巳なのですが、あまりにもあまりだろうか
▼will・お餞別
雑誌掲載分の過去感想はこちら→
will・お餞別
will全体で90ページ使っているだけあって、凄まじい再現度。
このタイミングで完結する場合における唯一の問題らしい問題である
志摩子の事情の伏線放置…は止むを得ないか。
▼いつしか年も
ここからの卒業式編に3話110ページ以上かけてくれる。
物凄くありがたいです。
原作信者をして主要部は押さえていると思わせますもの。
ただ、やっぱり削られている所があって非常に惜しい…
原作と別物と考えるとか、正直不可能です
▼いつしか年も・送辞と答辞
まさか送辞と答辞だけで1話使ってくれるとは以下略。
まあ、他の話よりさすがにページは少ないんですけどね
漫画版では蓉子さまが普通に涙をこぼしています。
原作だと、泣いてはいなかった…と思うんだけどどうだっけ。
どちらにせよ画的な演出上間違ってないとは思います。
卒業式の空気をリアルに思い浮かべてみると、
令さまの行動って本当に凄いと思うんだよなー
あまり描かれていないけど令さまの席からステージって結構遠そう
蛍の光の祐巳と聖さまの会話はちょっとだけオリジナルに近いですね
何となく新鮮でした。前の話と合わせて祐巳の出番がこれだけってのも
改めて考えるとなかなか珍しい
▼いつしか年も・光の中へ
卒業式後だけで1話以下略。もういいですか。
原作に無いオリジナルシーンが10ページ追加されていますね。
とりあえずドンマイ祐巳さん。
自分はマリみてで後ろから呼び止められるシーンがある度に
首だけでなく体全体で振り返っているかを気にしてしまうのだけれど
一番最後のシーンは微妙です…
なーんてつまらない事が書きたいわけじゃなくてですね、
最後に「ごきげんよう」を持ってくるところといい、
いい雰囲気出て良かったと思いますよ。
祐巳が主人公で続いてきた話としては卒業の流れだけで終わるのはちょっと違いますものね。最初は読んでてびっくりしたけど考えてみたらいたって普通のことだったか。
細かい所では真美さんと三奈子さまにフォローが入ってますね
追いかけなくてもいいの?って。この気遣い好きです。
▼最後に
描き下ろしが全く無く、それこそ巻末カバー折り返しの作者コメントくらいだった…と思うのですがこれは雑誌掲載時にコミックスの事まで
全て計算されていて描き下ろしページを入れますか、本編削りますか、
くらいの話だったりするんでしょうか。だとしたら仕方ない。
というか別に無くても買う人は買うし…という判断だったとしても、納得できる
でも、本当は何かあって欲しかった。
どっちかというと絵というよりは文の方が。
この点ではつくづくザ・マーガレットに移動したのが惜しいかも。
長沢先生の他の作品も読んでみようかな
既刊も興味あるけど次回作があったらとりあえずそれは読もうと思う。
少女漫画の情報には疎いので見逃してしまいそうでもあるけれど…

0