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≪人口密度が高いと思う≫　　　　　　34頁〜
　──無職の星スリー・ポインテッド・スター☆
　　　　　　　　　　VS ニュールンベルクのマイスター・ジンガー──
　　　　　　　　煙突掃除人は音楽にのってやって来ます。
　　　　　　　　写ってないが　舞台下手の煙突の穴から。
　　　　※煙突掃除人…Schornsteinfegerドイツでは 昔から 煤が悪霊を追い払うといわれ，彼らは 煙突を通し,
　　　　　　天と地をつなげる『幸運の使者』として敬愛されている。街を歩いていると 人々が触りに来る。
　　　　　　法律によりマイスターの資格がないと開業できない。
　　　　※伝統ある服装／シルクハット，黒服，ロープ付ブラシ(チムニーボール)，白手袋，梯子
　　　　　　　　　煙突の穴から 光の道が 伸びています。
　　　　　　　　今まで なかった 部屋の小さな出入口から 人が。
　　　　　　　　　　　 鍵〜を〜 見つけよう〜〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　カッ！！
　　　　　　　　カスパール“わ━━，何かいっぱい いる━━”
　　　　　　　　　　　勝手に模様替えをします。
　　　　　　　　　お掃除だって　てきぱきてきぱき　勝手に
　　　　　　　　　木馬とともに右往左往のカスパール
　　　　　　　　　　　　　　　　　カッ！！
　　　　　　　　　　　一 同　　………。
　　　　　　　　カスパール“立ち話もなんですから…座ります？”
　　　　　　　　煙突掃除人　(笑)　　座ります
　　　　　　　　カスパール“落ち着かないな”
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───位置を変えてみる
　　　　カスパール“諸君。今日集まってもらったのは他でもない”
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───　配 置 替 え
　　　　カスパール“松原さーん，松原さーん，7番診察室へどうぞ”
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───　配 置 替 え
　　　　カスパール“皆さん。アルザスとロレーヌは,ドイツ軍の手に落ちました｡
　　　　　　　ビバ・フランス。ビバビバ。
　　　　　　　ＦＢＩとかけまして　フランス・バカ・一代｡
　　　　　　　親愛なる皆さん，これが私の最後の授業…”
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───　配 置 替 え
　　　　カスパール“ごほごほ。あの最後の葉の一枚が落ちる時，私の命の…”
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───　配 置 替 え
　　　　　　　　　　　　　カスパール“メス”
　　　　　　　　　　煙突掃除人(両脇からぐさっ)
　　　　　　　　　　　　　カスパール“うっ”
　　　カスパール(ﾒｽを引き抜き)“♪ 何が出るかな 何が出るかな ♪”
　　　　　　　個人的に，横たわる 村田はるかが シルクハット,顔に載せてるのが毎回可笑しくて可笑しくて
　　　　　　　　　　　カスパール“えー これが肝臓，”
　　　　　　　　　　　カスパール（ぼたっ。渡す）
　　　　　　　　　　　煙突掃除人“ ………｡”
　　　　　　　　　　　カスパール“これは 胃，”
　　　　　　　　　　　　　　（ぼたっ。渡す）
　　　　　　　　　　　煙突掃除人“ ………｡”　
　　　　　カスパール“これは？ そう，希望。最後に残った希望”　何を言っとるのだ？
　カスパール“ぬぬ？！何だこれは!!この闇の天才医師 じゃくりんぐ門前雀羅の手をもってしても解らぬ謎の臓器が!! はうっ!!答えは来週のサザエさんが…”
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───　配 置 替 え
　　　　カスパール“知っとるんじゃよ〜〜!! サザエ一門が三角屋根に飛び込んで家が伸び縮み〜””
　　　　煙突掃除人　─── ガタガタッ ゴトッガタッ ───　配 置 替 え
　　　　カスパール“今日は，僕のところへ来てくれて有難う皆さん。
　　　　　　　こんなに人が集まったのは 初めてで。嬉しくて，
　　　　　　　何をしたらいいのか，自己紹介でもします？”
　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　カスパール“僕は，カスパールと言います。皆さんは，”
　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　カスパール“首ぶんぶん？”　　　　　んな名前あるか
　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　カスパール“はは。何か不思議な人たちだな。
　　　　　　　僕の好きな色は赤。怖いものは森。職業は，えと，無職です”
　煙突掃除人“無・職！！　無・職！！　無・職！！”
　　　　　　　　　　　　　む!!しょ!!く!!　む!!しょ!!く!!　む!!しょ!!く!!
　　　　無口だが 口を開くと 辛辣な事を言う ﾆｭｰﾙﾝﾍﾞﾙｸﾞのﾏｲｽﾀｰｼﾞﾝｶﾞｰ達
煙突掃除人“ニ･ー･ト！！ニ･ー･ト！！ニ･ー･ト！！”
　　　カスパール“拍手で言わないで。ニュールンベルクのマイスタージンガー”
煙突掃除人“Ｚ･ッ･ト！！Ｚ･ッ･ト！！Ｚ･ッ･ト！！”
　　　カスパール“そんな僕は無職の星☆スリー・ポインテッド・スター☆”
煙突掃除人“ベ･ン･ツ！！ベ･ン･ツ！！ベ･ン･ツ！！”
　　　カスパール“せめてパートにでも出て家計の足しに…”
煙突掃除人“パ･ー･ト！！出ろ!!　パ･ー･ト！！出ろ!!
　　　　パ･ー･ト！！出ろ!!”
　　　カスパール“パーッと出られないから困ってるんでしょ〜う!!”
　　　　　　音 楽 ｼﾞｬｼﾞｬｯｼﾞｬｯｯｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ
　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｯｯ ｼﾞｬﾝ〜
　　　カスパール“僕だって無職という点ではマイスタージンガー！！”自慢できるか!!

　　　　　　　　　散り散り　部屋の中で ＆ 怒濤の配置替え
　　　　　　♪◆◆◆◆ 水○一郎 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆♪
　　　　　　◆　空に〜　そびえる〜　くろがねの〜城〜ゥ　　　◆
　　　　　　◆　スーパー・ロボットゥ〜　マジンガ〜　Ｚ〜ゥ　◆
　　　　　　◆　無敵の心は　僕らのためェにィ〜〜　正義の心を ◆
　　　　　　◆　パイルダ〜〜｢オｰ━━ン｣!!! ◆
　　　　　　♪◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆♪

　　　　　　カスパール“何か人口密度が高い!!”
　　　　　　　一 同　　　(ジャンピング着席)
　　　　　　カスパール“お茶…お水ですけど，どうぞ”
　　　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振り，各自 水筒を出す）
　　　　　　　　　　　　　※ ここで ｶｽﾊﾟｰﾙの水を 飲まないのは アヘンが入っているから
　　　　　　カスパール“お持ちなんですね。じゃ，あの，パン，どうぞ”
　　　　　　　　　　　黒パンが　手渡される　　少しちぎっては 隣の人へ
　　　　　　　　　　　その渡され方は
　　　　　　　　　　　少し　プロローグの　王子の流され方に　似ている
　　　　　　　　　　　煙突掃除人 一同，食べる ※パン…キリスト教で見ると意味深｡この行為も｡
　　　　　　カスパール“あの，賑やかで僕　とっても嬉しいです。
　　　　　　　　　パンのおかわりは”
　　　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　　　カスパール“奥ゆかしいな　皆さん。自己紹介でもします？”
　　　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　　　煙突掃除人 （はっと思いついて手を挙げる）
　　　　　　　　　(一同 携帯電話赤外線通信 煙突掃除人→カスパール)
　　　　　　カスパール“『凶暴赤ずきんごっこ』がしたい？”
　　　　　　煙突掃除人 （目が輝き，うなずく）
　　　　　　カスパール“ここで？”　　　　★【MONTY PYTHON'S
　　　　　　煙突掃除人 （うなずく）　　　　　FLIEGENDER ZIRKUS】→
　　　　　　カスパール“皆さんと？”　　　　身長196cm 赤ずきん→
　　　　　　煙突掃除人 （うなずく）　　　　　こういうのもある→
　　　　　　カスパール“酸欠にならないかな”
　　　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　　　カスパール“皆さん，首を振るのが止まらないの？”
　　　　　　煙突掃除人 （ぶんぶんと首を振る）
　　　　　　カスパール“やろう！６帖１間で『凶暴赤ずきんごっこ』！”
　　　　　　煙突掃除人“ぎゃわ━━━━━━━━”

　 【凶暴赤ずきんごっこ】 　　　　37頁　　　　　※一応ドイツの童話ですし
　一同“Ｚ!! Ｚ!! Ｚ!! Ｚ!! Ｚ!! Ｚ!! Ｚ!! Ｚ!!”
　ｶｽﾊﾟｰﾙ“昔ー　昔ー　あるところに　赤ずきんが━━”　　煙突掃除人“ウ━”
　　ｶｽﾊﾟｰﾙ“寄り道はだめだとォ━━”　　　煙突掃除人“ウ━”
　　ｶｽﾊﾟｰﾙ“花でも摘んでけ━━”　　　煙突掃除人“ウ━”
ｶｽﾊﾟｰﾙ“ばーちゃん来たぜ━━！！”　　煙突掃除人“ウ━!!”
ｶｽﾊﾟｰﾙ“ばーちゃん耳でけ━━！！”　　煙突掃除人“ウ━!!”
ｶｽﾊﾟｰﾙ“ばーちゃん口でけ━━！！”　　煙突掃除人“ウ━!!”
　　　　　ｶｽﾊﾟｰﾙ“でもオオカミより強いぜ━！！”
　　　　　煙突掃除人“ギャワ━━━!!”

　　　　　　　そして何事もなかったかの様に　普通に戻る一同
　　　　　　　　　　カスパール　“外に出たい”
　　　　　　　　　　煙突掃除人　“？！”
　　　　　　　　　　カスパール　“外に出たい”
　　　　　　　　　　煙突掃除人“それはちょっと…”
　カスパール“皆さんめったに会えない しあわせの使者なんでしょ？
　　　それがこんなに集まったという事は，今の僕はとてつもなく幸運のはず
　　　　　出られる。今ならできる。そんな気がする”
カスパール“外へ出る。今　僕は　海から陸へ這い上がった最初の両生類の気分”
煙突掃除人　　　“Wie bitte？”　(え？何ですか？)
カスパール“びびってませんよビビっと来た来た来ましたよ！！”
煙突掃除人“何つったらいいのかな。人間は生身のまま宇宙へ飛び出したら
　　　　　生きてゆけないんだよ”
カスパール“どうして？宇宙へ飛び出し３つ進むんじゃないの？”
煙突掃除人“エビが熱湯飛び込んだらどうなる”
カスパール“赤くなる”
煙突掃除人“それはそうなんだけど，モー！！剥き身のエビで考えろ。
　　　　　剥き身のエビが熱湯飛び込んだらどうなる”
カスパール“おいしくなる”
煙突掃除人“そうじゃないんだよ”
カスパール“わかるけどわからない”
煙突掃除人“ここにいる方がいいんじゃないかなあ”
カスパール“解ってない！”
煙突掃除人“思春期の反抗期みたい。飛び出たものの呼吸ができない真空，
　　　　　血管が沸騰しだして「ああ あのままいた方がよかったなあ」
　　　　　そう思ってももう遅い。君の身体は爆発する”
カスパール“壮大な自爆？”
煙突掃除人“そう思うのは自分だけ。宇宙は光も無けりゃ音も無い，
　　　　誰も気づかず　君は独り静かに”
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　“ぱふ…”
煙突掃除人“赤い液体が散るだけ。大事件と思うのは君だけ。
　　　　君以外の世界では　何気ない日常が続くだけ”
カスパール“だけだけだけだけうるさいな。くされラッパーみたいだ”
煙突掃除人“ラッパーって何だ。そんなに吹奏楽が好きか”
カスパール“いいえ。サランラップ手放せない人です”
煙突掃除人“一生一緒にいてくれや　見てくれや才能も全部含めて”