2007/11/29

街の上に浮かぶ立山連峰が白くなった。
ちょっと格好いい。
いつもと違う道を歩こうと、一本裏の細道を歩いた。
住宅の塀の上には、
にょきにょきとタケノコのように雪吊りが顔を出す。
暖冬だった去年は、雪吊りも飾りだったが、
今年の冬は出だしから、ちょっと違う。
例年、冬本番前に
道路の融雪装置がテストされる。
雨でもないのに、道路が水浸し。
今年はそのテストの前にもう雪が降った。
この冬には、大雪が降りそうな予感がする。
雪吊りも本来の働きをするだろう。
引越してきた当時、タクシーの運転手が言っていた。
庭の雪吊りの本数でその家の格が分かる、と。
でも、実際のところ、
兼六園の笠懸松ような完璧な雪吊りは珍しい。
一般の家庭では、そこまで樹形を保てないからだ。
標準的な雪吊りは、支柱を木の中心線に平行に立て、
先端から、円錐状になるように、
それぞれの枝に縄を振り下ろす。
枝ぶりがよくないと、綺麗な円錐にならない。
雪吊りは道路の中央分離帯から、
市役所、県庁の庭、公園などでよく見かけるが、
本当に面白いものは、個人の住宅の庭にある。
植木屋の腕によるのか、雪吊りにも個性があるのだ。
狭かったり樹形が悪かったりで、工夫を凝らす。
住民自身の手による、
いかにも、な雪吊りもあって、微笑ましい。
今日見た、あるお宅の雪吊りも独特だった。
木は、道路に斜めに突き出した松。
敷地内から支柱を立てられないから、
枝の中ほどに短めの支柱をくくりつけていた。
雪吊りとしては形になっていたが、
支柱や縄の重さが、もろに幹に来てしまいそうだ。
あれって松にとってベストなのかなぁ。
できることなら、
様々な雪吊りを写真に撮って鑑賞会を開きたいが、
なにせ人様の所有物なので、
勝手に写真を撮ってよいものかが悩ましい。
独りニヤニヤと雪吊りを眺める帰り道でありました。

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投稿者:かえる
もなかさん、こんばんは。
富山市はとても広くて、海岸から山まで続いています。
山側はすでに先週、雪かきが必要なぐらい雪が降ったみたいです。
僕は、海と山の中間あたり、富山市中心部に住んでいるのですが、
こちらは車のフロントガラスに薄っすら積もるぐらいで済みました。
それでも11月中の積雪には焦りました。
もう年末だなんて、あんまりですよね(涙)
投稿者:もなか
富山は雪が降ったんですか?
どうりでこちらも寒いはずですね。
今年の関東は雪降るのかな〜ぁ。
少しは積もってほしいです。
気がつけば11月も終わり。
明日からは12月はやすぎるっ!!