晴れはれ日記
今日もどこかで暮らしてる。
ごあいさつ
「
雪吊りラブ
」を
@nifty:デイリーポータルZ
のお題DE道場(2010年2月26日号)に載せていただきました!ありがとうございます。よろしければ、前回採用の「
トロッコで行こう!
」「
バス停をめぐる冒険 挫折篇
」「
スズメのおふろ
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アルミを溶かそう
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雪を飲む
」「
50%を目指す
」「
路面電車を追いかけて
」もごらんください。
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2010/2/23
「雪吊りラブ」
全体
えーと、木、ですね。
逆光、ですね。
が、見ていただきたいのはそこではなく。
ほら、樹冠より上に付き出した棒が見えますよね。
そこから縄が八方に張られています。
まるで傘の骨組みみたい。
これが雪吊りです。
雪吊りとは、雪囲いの一種で、
ずっしり重い北陸の雪から樹木を守るためのもの。
とくに、
枝の折れやすい松や桜、ツツジなどに施されます。
丸太や竹の支柱から、
ワラ縄を振りおろし、枝にそれぞれを結びます。
実用的でかつ、美しい。
僕は雪吊りが大好きです。
きれいでしょう?
上の写真は金沢・兼六園の雪吊り。
支柱から振り下ろす縄の本数も多く、形もカンペキです。
これはお金を払って見るレベル。
兼六園レベルはなかなか望めませんが、
ここ富山でも公共施設に寺社、街路や住宅地、
工夫を凝らした雪囲いをカジュアルに楽しめます。
雪国に暮らすのが初めてだった僕には、
この雪吊り・雪囲いはとても新鮮でした。
でも、ほんとうにこれで雪を防げるの?
雪吊りも雪囲いも素材は、縄と棒だけ。
スカスカな構造に見えます。
雪の次の日、僕は雪囲いを見に行きました。
ほら、雪囲いがないとタイヘン。
押し潰されたり、曲がったり。
陥没して形が崩れた植え込みもあります。
でも、雪囲いがあれば!
思ったより、雪が縄に絡めとられています。
役に立つものなんですね!
雪吊りも誇らしげです。
ここで、
ちょっと個性的な雪囲いをご紹介しましょう。
<その1> 2009年 富山空港
たぶんツツジの植え込みだと思うのですが、
木組みがやたらとデカイ。
いろいろな技法を駆使しています。
観光客を御出迎えする空港だけに、
おそらく立山連峰を表現しているのかなぁ、と思いました。
<その2> 2009年 岩瀬スポーツ公園
城です。
もうこうなっちゃうと、
守るべき植え込みなんてそっちのけです。
作りたかったから作った。
そんな職人さんの声が聞こえてきそうな雪囲いでした。
ディティールにも注目です。
比較には富山城を使いました。
雪吊りも雪囲いも、
どんなに凝っても3月には解体されてしまいます。
たったひと冬の作品。
もったいないですよね、貴重ですよね。
綺麗なら、1年中ずっと縄で縛っといたらいいじゃない。
とも、思うのですが、
雪吊りも雪囲いも、実は
植物の成長にとってよいものではないそうです。
雪の季節が過ぎたら、すぐに外してあげるのが基本。
たしかに
いつも紐に引っ張られてる生活なんて嫌ですね。
雪吊りと言うぐらいですから、
雪の日には美しさが2割ほど増す気がします。
晴天なら5割増し!
ただ、
不況のためなのか、暖冬のせいなのか、
ここ富山市では年々、雪吊りの数が減っている気がしています。
素敵な風物なので、ずっと残していただきたいのですが。
雪吊りには謎も多いのです。
例えば。
雪吊りの支柱が宙に浮いているのが分かりますか?
僕が聞き知った話では、
枝の折れやすい樹木に雪吊り・雪囲いをする、と。
とうぜん支柱は地面に着いているものだと思っていました。
が、よく眺めていると、
支柱が浮いているケースがけっこうある。
折れやすいはずの枝に
支柱と縄の重量ががっつりかかって大丈夫なのか。
不思議です。
雪吊りの情報を求めて、僕は県立図書館に行きました。
が、驚くほど情報は少なくて、
やっと見つかったのは、手作り感満載の小冊子1冊のみ。
そして僕の求めた答えはありませんでした。
もしかして、一子相伝!?
雪吊りの支柱の最上部には、
飾りのように縄が結んであります。
この結び方はそれぞれ少しずつ違っています。
匠のサインなのかもしれません。
雪吊りの写真を撮っている時、
通りかかった男性が、行き過ぎてから戻ってきました。
「おい、雪吊りが好きなのか?」
「
はい
」
「●●小学校知っているか?」
「、、、はい?」
「小学校後ろの▼さんちの庭、見せてもらうといいぞ」
「
はい!
」
いつか、同好会を作って会報を出すのがユメです。
会報第1号は、こんな感じで。
・雪吊りのススメ−−−冬の庭に華やぎを
・親方に訊く:雪吊り・俺の美学
・この冬しかない! 見に行け、あの庭!
・コラム「わたしと雪吊り」
・投稿写真
31
投稿者: かえる
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