2012/7/22
「いじめ」と「若者論」 なんとなく
ども、海渡です。最近夜更かししてしまいがちなので気をつけたいのですが、どうやら今日も遅くなりそう。
夜更かしついでに、少し最近思う事を訥々と語らせて頂きます。
滋賀は大津での自殺事件が連日ニュースやネットで大きく取り上げられているけれど、この事に対して、現役の中高生はどんな事を感じているんだろうと気になっている。
自分には関係ない・・・なのか。このような事は絶対に起こるべきではないし、起こさない努力が必要だ・・・なのか。
いずれにしても、何かしらの事は感じているだろう。
ニュースを見ない人にとっては縁の無い話題ではあるけれど。
教育委員会、教師達。生徒を指導する側に立つ人達のお世辞にも「正当性がある」とは言えない対応や言動の数々に、呆れ果てている人も多いのではないだろうか。
この事件を通して感じたことがいくつもあるのだけど、特に強く感じたのは
「いじめ・差別というものを根本的に解決する事は出来ない」ということ。
「去年の大地震から命の重さ・尊さを学び切れていない人がいることが非常に残念でならない」ということだ。
人は、常に比べる。むしろ、差別化することによって、人はこれまでの文明を築く事が出来た。よって、これからどんなに長く人類が生き永らえようとも、差別はなくならないと思う。戦争がいまだに無くならない理由も同じだ。
圧倒的な競争社会となった現代の日本では、物事の優劣を判断する機会が特に多くなった。
ゆとり教育という言葉はいつの間にか風化しつつある。
「受験戦争」とはよく言ったもので、学力、人間としての魅力を「競い合い」、他人よりも良い教育の受けられる学校に通い、他人よりも良い会社に属し生きていくことを理想として、毎日を生きている若者たち。(ここでの若者とは、主に十代の思春期の人を指しています)
小学生の子が将来の夢はなに?という質問の書いてある用紙に「こうむいん」と書いているのを見てゾッとした。「夢や希望」を優先させるより「堅実に、安定した生活」を獲得することが素晴らしい事なんだという、何とも保守的で可愛げのない(笑)ある意味大人びた考え方になっている子供が増えている証拠だ。
そんな社会になってから、日本は先進国としての成長を遂げる代わりに、大事なものを犠牲にしている。「人との深い繋がり、関わる機会を作る」事に対して、さほど力を入れてないように感じる。その証拠に、最近になって面接の時には「コミュニケーション能力、協調性」を特に重視する企業が多くなったという。
パソコンや携帯電話の普及によって、更にその傾向は強くなる。
一昔前には、友達と会うには自宅の電話か学校で会った時に約束を取り付けるしかなかった。しかし今では平気で小学生が携帯電話を持ち、直接顔を合わせないで友達と連絡し合っている光景も珍しくない。
その結果何が起こるかというと。
直接対話せずとも間接的にやり取りすることに慣れるようになる⇒感情の表現があまり無くても良い状況が多くなる⇒あまり心を動かさないで人と対話するようになる。という事になる。
つまり、「感情の振れ幅が少ない」人になりやすくなる。
あくまでも個人的な見解だが、最近の若者には快活なしゃべり方をする人が少ない。顔に表情があまりない。怒られるとすぐに委縮してしまう。自分の意見を提示しにくい、といった特徴がある。
それは心が優しい、ナイーブな人であるから。というよりは、「自分が傷つくのが怖い、だからなるべく事なかれ主義で人と関わっていたい」という気持ちがあるからではないだろうか。心が傷つく機会が少ない環境で育ってきたからではないだろうか。
僕自身はそういった人達を批判するつもりはない。ただ、心が傷つく事で人としての成長に繋がることも少なくはないと思う。
だから、現代社会に生きる若者たちには、あえて「空気を読まない人」であって欲しいと思う。
自分の意見に耳を傾け、人と関わる中で、お互いが傷つかないために「妥協のある」対話をせず、「積極的に議論する」ようにしてもらいたい。それは決してわがままではない。話し合いだ。その経験を重ねる中で、コミュニケーション能力も磨かれるし、それによって自信もつく。
子供を育てる親に対しても、そういう機会を与えられる場を積極的に作ってあげる努力をしてほしいと思う。
いじめに話を戻すと、とても陰湿でモラルに欠けた行為であるが、これはいじめる側にもいじめられる側にも原因がある。
それは共通して、「人の気持ちを理解しようとしていない・想像していない」ということだ。
いじめることでされた側の痛み・苦しみ・悲しみが自分がその立場になったら・・と想像しない。さも自分がそうはならないと思っているからだろう。
いじめられる側は、いじめる側がなぜそんな事をするのか、自分の何が相手にそうさせたのか、どう解決する方向に持っていくかを考えないで、「自分はダメなんだ、いじめられてもしょうがないんだ」とふさぎこむ方向に簡単に行ってしまう。
ただ、いじめられる側には抵抗する勇気や力がない人が多い傾向にあるので、あまり強く「お前にも原因があるんだ」とは言いにくい。
しかし、いじめは絶対に許してはいけないし、立ち向かう勇気が必要だ。周りの人のサポートもあれば力強いが、まずいじめられている本人が伝える努力をして欲しい。
当事者にしてみればそんな簡単に言うなよ!と言われそうだが、その勇気を出せるかどうかで自分の人生が変わるならすべきだ、と僕は断言すると思う。
人には必ず変わるためのチャンスが来る時があると信じているからだ。
ああ、なんだか色々と考えがたまっていたのですっきりした(笑)
写真は自家製「夏野菜カレー」です。うまい!
では、また。
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夜更かしついでに、少し最近思う事を訥々と語らせて頂きます。
滋賀は大津での自殺事件が連日ニュースやネットで大きく取り上げられているけれど、この事に対して、現役の中高生はどんな事を感じているんだろうと気になっている。
自分には関係ない・・・なのか。このような事は絶対に起こるべきではないし、起こさない努力が必要だ・・・なのか。
いずれにしても、何かしらの事は感じているだろう。
ニュースを見ない人にとっては縁の無い話題ではあるけれど。
教育委員会、教師達。生徒を指導する側に立つ人達のお世辞にも「正当性がある」とは言えない対応や言動の数々に、呆れ果てている人も多いのではないだろうか。
この事件を通して感じたことがいくつもあるのだけど、特に強く感じたのは
「いじめ・差別というものを根本的に解決する事は出来ない」ということ。
「去年の大地震から命の重さ・尊さを学び切れていない人がいることが非常に残念でならない」ということだ。
人は、常に比べる。むしろ、差別化することによって、人はこれまでの文明を築く事が出来た。よって、これからどんなに長く人類が生き永らえようとも、差別はなくならないと思う。戦争がいまだに無くならない理由も同じだ。
圧倒的な競争社会となった現代の日本では、物事の優劣を判断する機会が特に多くなった。
ゆとり教育という言葉はいつの間にか風化しつつある。
「受験戦争」とはよく言ったもので、学力、人間としての魅力を「競い合い」、他人よりも良い教育の受けられる学校に通い、他人よりも良い会社に属し生きていくことを理想として、毎日を生きている若者たち。(ここでの若者とは、主に十代の思春期の人を指しています)
小学生の子が将来の夢はなに?という質問の書いてある用紙に「こうむいん」と書いているのを見てゾッとした。「夢や希望」を優先させるより「堅実に、安定した生活」を獲得することが素晴らしい事なんだという、何とも保守的で可愛げのない(笑)ある意味大人びた考え方になっている子供が増えている証拠だ。
そんな社会になってから、日本は先進国としての成長を遂げる代わりに、大事なものを犠牲にしている。「人との深い繋がり、関わる機会を作る」事に対して、さほど力を入れてないように感じる。その証拠に、最近になって面接の時には「コミュニケーション能力、協調性」を特に重視する企業が多くなったという。
パソコンや携帯電話の普及によって、更にその傾向は強くなる。
一昔前には、友達と会うには自宅の電話か学校で会った時に約束を取り付けるしかなかった。しかし今では平気で小学生が携帯電話を持ち、直接顔を合わせないで友達と連絡し合っている光景も珍しくない。
その結果何が起こるかというと。
直接対話せずとも間接的にやり取りすることに慣れるようになる⇒感情の表現があまり無くても良い状況が多くなる⇒あまり心を動かさないで人と対話するようになる。という事になる。
つまり、「感情の振れ幅が少ない」人になりやすくなる。
あくまでも個人的な見解だが、最近の若者には快活なしゃべり方をする人が少ない。顔に表情があまりない。怒られるとすぐに委縮してしまう。自分の意見を提示しにくい、といった特徴がある。
それは心が優しい、ナイーブな人であるから。というよりは、「自分が傷つくのが怖い、だからなるべく事なかれ主義で人と関わっていたい」という気持ちがあるからではないだろうか。心が傷つく機会が少ない環境で育ってきたからではないだろうか。
僕自身はそういった人達を批判するつもりはない。ただ、心が傷つく事で人としての成長に繋がることも少なくはないと思う。
だから、現代社会に生きる若者たちには、あえて「空気を読まない人」であって欲しいと思う。
自分の意見に耳を傾け、人と関わる中で、お互いが傷つかないために「妥協のある」対話をせず、「積極的に議論する」ようにしてもらいたい。それは決してわがままではない。話し合いだ。その経験を重ねる中で、コミュニケーション能力も磨かれるし、それによって自信もつく。
子供を育てる親に対しても、そういう機会を与えられる場を積極的に作ってあげる努力をしてほしいと思う。
いじめに話を戻すと、とても陰湿でモラルに欠けた行為であるが、これはいじめる側にもいじめられる側にも原因がある。
それは共通して、「人の気持ちを理解しようとしていない・想像していない」ということだ。
いじめることでされた側の痛み・苦しみ・悲しみが自分がその立場になったら・・と想像しない。さも自分がそうはならないと思っているからだろう。
いじめられる側は、いじめる側がなぜそんな事をするのか、自分の何が相手にそうさせたのか、どう解決する方向に持っていくかを考えないで、「自分はダメなんだ、いじめられてもしょうがないんだ」とふさぎこむ方向に簡単に行ってしまう。
ただ、いじめられる側には抵抗する勇気や力がない人が多い傾向にあるので、あまり強く「お前にも原因があるんだ」とは言いにくい。
しかし、いじめは絶対に許してはいけないし、立ち向かう勇気が必要だ。周りの人のサポートもあれば力強いが、まずいじめられている本人が伝える努力をして欲しい。
当事者にしてみればそんな簡単に言うなよ!と言われそうだが、その勇気を出せるかどうかで自分の人生が変わるならすべきだ、と僕は断言すると思う。
人には必ず変わるためのチャンスが来る時があると信じているからだ。
ああ、なんだか色々と考えがたまっていたのですっきりした(笑)
写真は自家製「夏野菜カレー」です。うまい!
では、また。


2012/7/25 1:54
投稿者:kaito-udaka
2012/7/23 21:59
投稿者:鍛える
相変わらず、しっかりした考えをもち、きっちりと主張(考え)をまとめているな
と、我が子の成長をみる感じて、嬉しく拝見しました。
どんな理由があろうとも、イジメは百パーセントイジメをするサイドが悪いと建て前では言いつつも、心のどこかで親世代としてはせめて親に相談する勇気と強さと信じる心をイジメられるサイドにも求めたいけれど大声では言えないしなぁが、ちょっとした本音。でも、そのことについて対外的に語れず、この場で書き込みさせてもらっていますが、匿名性のあるままの書き込みはやはり、無責任だなと、思いつつ、送信ボタンをおします。
おじゃしましたm(_ _)m
と、我が子の成長をみる感じて、嬉しく拝見しました。
どんな理由があろうとも、イジメは百パーセントイジメをするサイドが悪いと建て前では言いつつも、心のどこかで親世代としてはせめて親に相談する勇気と強さと信じる心をイジメられるサイドにも求めたいけれど大声では言えないしなぁが、ちょっとした本音。でも、そのことについて対外的に語れず、この場で書き込みさせてもらっていますが、匿名性のあるままの書き込みはやはり、無責任だなと、思いつつ、送信ボタンをおします。
おじゃしましたm(_ _)m
2012/7/23 1:37
投稿者:ゆぅこ
一人の学生として真剣にこの記事
読ませていただきました!
こういう事件のニュースはやっぱ
胸が苦しくなります。
自分と同じ学生、つまりまだ子ども
なんですよね、その自分と同じ
立場の子が、どうしようもなく
辛くなって最終的には死を選んで
しまうというのを聞いて、本人に
とってどれほどの負担があったか
とか考えますし、それは計り知れ
ません…いじめた側にもきっと
少なからず良心というものがまだ
心の隅にある、とあたしは勝手に
思ってるんですが、もしそうなら
その人はきっと一生背負い続ける
んだと思います、いじめてしまった
記憶が濃く頭に焼き付いて離れない
という感覚を。精一杯幸せな生活は
送れないと思います。
もっと憎いのは真実を言い出せない
人たちですっ 人は無力だなって
思いました。
見て見ぬふりが上手い人間には
なりたくないって心底思いました。
同じ学生として、しっかりしたい、
宇高さんの記事を見てなおさら
決心できましたよ(*>_<*)ノ
長々とすいません!
返信めんどくさいと思うんで
いいですからね♪
2012/7/22 13:19
投稿者:おちょま
初めてブログを拝見させていただきました。
そしたらすごく誠実なことが書いてあって…びっくりしました。
私も毎日、自分なりに考えています。
それなのに、以下おちゃらけた内容で申し訳ないのですが、
昨日、今日と海渡さんのお父さんたちと一緒に、大三島で潜ってきました(笑)!!
バーベキューして飲んで語って…とても楽しかったです。
ブログを訪れたのもそんなご縁からです。
やっぱり海は最高ですね。
今つらいと感じている子たちも、海に行けばいいのになって思います。
ちょくちょく潜っているので、いつか海でお会いするかもしれないですね。
それでは、幕末ガールとロシア遠征、がんばってください!!
そしたらすごく誠実なことが書いてあって…びっくりしました。
私も毎日、自分なりに考えています。
それなのに、以下おちゃらけた内容で申し訳ないのですが、
昨日、今日と海渡さんのお父さんたちと一緒に、大三島で潜ってきました(笑)!!
バーベキューして飲んで語って…とても楽しかったです。
ブログを訪れたのもそんなご縁からです。
やっぱり海は最高ですね。
今つらいと感じている子たちも、海に行けばいいのになって思います。
ちょくちょく潜っているので、いつか海でお会いするかもしれないですね。
それでは、幕末ガールとロシア遠征、がんばってください!!
僕自身最近海に行く機会が少ないので、恋しいですねー・・・また潜りにも行きたいし☆
よかったら是非劇場にも遊びに来て下さい(*^^)v
ゆぅこさん⇒いえいえ、こんな駄文で心を動かして頂いた事に感謝します(*^_^*)
見て見ぬふりをするのは楽なんですよねー・・・楽な方向に行きそうな自分を変えるのはとっても難しい事だから、大多数の人が楽な選択をする。でも、少数派でも良いから、弱い自分の心を変えられる人でありたいですね^^
鍛えるさん⇒ありがとうございます(笑)こういう事も時々書き込みます。
やはり親の責任もあるとは思うんです。この事件に触れることで、自分の子供に対する接し方、育て方を見直す良い機会になればいいのですが。