がんになる家、ならない家
私が甲状腺ガンの手術を受けてから、今年1月で4年が経過しました。
先日、3ヶ月に1回の定期検診を受けましたが、CTの結果も異常なしで、これからは検診も6ヶ月に1回でいいということになりました。
ここまで来られたのも、相良病院の大藪先生を始め、スタッフの皆様のお陰です。
また、現在は他の病院へ転出されましたが、執刀くださった高浜先生は、6時間超に及ぶ手術で、リンパ節や喉の筋肉にまで及んでいた病巣を丁寧に取り除いてくださいました。
感謝の気持ちで一杯です。
さて、こんな大病をした私ですが、家づくりに関しては、あまり健康素材というものを重視せずに取り組んでしまいました。
見た目にシンプルモダンな家づくり。内装もシンプルに、壁紙はビニールクロスで十分
そんな気持ちで相見積もりをお願いしました。
結果としてヤマサハウスを選び、壁紙も和紙に決まり、工事も順調に進んでいたある日、このブログにひとつのコメントをいただきました。
その方は、私と同じ甲状腺がんの手術を経験された方で、ご自分がガンになった原因は、以前住んでいた社宅にあるのではないかとのお考えでした。
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そのコメントをいただいて、初めて自分のガンの原因についてじっくり考えてみました。
なぜ、自分はガンになったんだろう?
それは、自分がガン因子を持っていたから。
じゃあ、なぜ、胃ガンや肺ガンじゃなくて甲状腺がんなんだろう?
ガン手術の8年ほど前に住んでいたRC造の賃貸マンションの環境は、どうだったんだろう?
築後5年ほど経過はしていたものの、シックハウス対策が義務づけられる前の住宅ですから、24時間換気もなく、ホルムアルデヒドが放散していたことでしょう。
その中で、換気も不十分なまま、石油ファンヒーターを運転するのだから、その排気に含まれる一酸化炭素、窒素酸化物、ホルムアルデヒドといった有害物質を吸っていたことは間違いないはず。
相方にその話をすると「そんなの関係ないよ。」と言いますが、その妻自身、当時、原因不明の微熱と倦怠感に悩まされ、結局は慢性甲状腺炎の診断を受けている。
その8年後に夫は、甲状腺がんの手術
偶然だけでは済まないのかもしれない。
(相方はそこに住む以前から甲状腺に腫れがあったので、夫婦そろって甲状腺疾患というのは、偶然と言えますが、入居後に症状が出たとなると?)
新築の住宅やモデルハウスを訪問すると、今でも接着剤の臭いが鼻を突く家屋があります。
「ここに住む人の健康が損なわれなければいいが、」と思うこともしばしばです。
幸い、我が家は、健康住宅を標榜するするヤマサハウスで施行したので、壁は和紙と「空気を洗うクロス」、接着剤はノンホルマリン(=ゼロホルムアルデヒド)、オプションで1階フローリングにサクラの無垢材、アクセントウォールにエコカラットと健康的な素材が使われています。
シンプルな内装を目指したので、ヤマサハウスにしては珍しく「木の見えない家」なんですが、和室だけは真壁・い草の畳です。
実際、住んでみて実感するのは、天然素材の気持ちよさです。
寝室は「空気を洗うクロス」に複合フローリング(F☆☆☆☆)ですが、人工のものはいくら健康素材として作られたものでも、天然素材の気持ちよさにはかなわないという気がします。
特に和室は、杉の柱に和紙の壁紙と障子、押入は桐材が使われています。この部屋が、こんなに居心地がいいとは、想像もしていませんでした。
この気持ち良さというものは、人間が本能的に自分の身を守るために感じるものなのかもしれない。
こんなことなら、他の部屋も木をふんだんに使って、ヤマサハウスらしい家にしても良かったかなと思うくらいです。
ヤマサハウスにお願いして良かったなぁと思いますし、私をここまで導いてくれたヤマサハウスの植木さんにも感謝です。
清々しさとも言えるこの気持ちは、これから家づくりをされる皆さんにも、是非、味わっていただきたいと思います。
さて、既に住宅を造ったり、購入して、有害物質が気になる方はどうしましょう?>
まず、常に24時間換気を運転し、窓を開けるなどして十分、換気することが一番ですが、それもなかなか難しいですよね。
そんな時は、部屋に植物を置きましょう。
ポトスやサンスベリア(トラノオ)といった植物は、ホルムアルデヒド等の有害物質を吸着してくれます。
6帖間に小振りな鉢植え5個を置けば、ホルムアルデヒド濃度がWHO(世界保健機関)の規制値である0.08ppm以下におおむね保てるそうです。これは、空気清浄機より優れた有害物質除去効果ということになります。
ポトスやサンスベリアといった比較的安価な植物たちが人間を救ってくれるんですから、これはうれしいことですよね。
【参考サイト】
ドクターズコラム
楽天市場のポトス一覧
楽天市場のサンスベリア一覧
追伸 シックハウス対策として建材の規制が強化されて以降の新築住宅は、換気さえ十分行えば、危険度は高くありません。
問題は、家より家具ですよね。次回は家具について考えてみます。
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ガンにも負けず高気密・高断熱の家づくり日記

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