「あなたの住宅ローン控除と住民税減税額はいくら?」
住宅ローン控除
平成21年入居者のための確定申告書作成要領4
あなたの住宅ローン控除と住民税減税額はいくら?
前回まで、確定申告の仕組みや住宅ローン控除の概要を説明してきました、
「で、うちの控除額はいくらなの?」っていう方が多いかと思い、今回、実際の計算例を説明してみることにしました。
前回の記事でも例示した国税庁の記載例で説明します。(サラリーマン向けの説明になります。)
さて、皆さんは、もう会社から確定申告用に「源泉徴収票」はもらわれましたか?
こういうやつ
記載例は、給与の手取りが@ 7,140,000円で、源泉徴収額がB 174,800円 となっています。
妻、子2人(小学生かな)の標準的な家庭です。所得は平均所得よりちょっと高め?
年末融資残高が、3,480万円だったので、住宅ローン控除(=住宅借入金等特別控除)の額は、
34,800,000円 × 1% = 348,000 円
所得税額より控除額の方が大きいので全額還付になりますが、納めた所得税額(=源泉徴収額)が 174,800円しかないので、還付額は 174,800円です。
融資残高の1%が国からもらえると思ってた方は、がっかりしました?
でも、住民税の住宅ローン減税がありますよね。
所得税で控除しきれなかった住宅ローン控除額が
348,000 円 − 174,800 円 = 173,200円ありますから、この分が市役所から還付?
いえいえ、住民税は還付ではなく、平成22年度課税分(6月〜来年5月の給与天引き)から減額されるだけです。
しかも、減税額は、所得税額と97,500円のいずれか小さいほうが上限ですので、ご注意を!
記載例の場合では、所得税額174,800円より97,500円の方が小さいですから、97,500円が住民税の減税額となります。
この記載例の家庭は、手取りが 700万円以上ありましたので、還付が174,800円ありましたが、当然、納めた所得税額が少なければ還付額も少なくなります。
以前、当ブログで紹介した計算例
給与収入500万円、融資残高2,500万円、夫婦と子供2人(うち1人は16歳〜22歳)のモデル世帯
所得税額(=源泉徴収額)は59,500円、住宅ローン控除額は2,500万円の1%で25万円
ただし、還付額は、源泉徴収額が返ってくるだけなので、59,500円
所得税で控除しきれない額が190,500円ありますが、実際に住民税から減額されるのは所得税額と同じ59,500円となります。
あらら、期待していた額より随分小さくなりました?
でも、確定申告の相談センターへ行ってショックを受けるより、今の時点で分って良かったですよね。
【関連記事】
再度がっかり住宅ローン減税・2009年度税制改正大綱
(住宅ローン控除10年間のシミュレーションがしてあります。)
住民税の減税額はいくら?平成21年度税制改正大綱住宅ローン減税
平成21年入居者のための確定申告書作成要領
1 控除の概要と適用要件
2 住宅ローン控除の申告時期と必要書類
3 確定申告書の仕組みと住民税の住宅ローン減税の申告
次回は、いよいよ国税庁の確定申告書作成コーナーで申告書を作成してみましょう。
今日の記事、参考になりましたか? 参考になったという方は、ぜひクリック(投票)をお願いします。
ランキングが上がると更新の励みになります。今日は何位でしょうか?
↓ ↓ ↓
ブログ村からお越しの皆さん!お帰りの際は、こちらをクリックしてブログ村へ帰っていただけるとうれしいです。
→
◆にほんブログ村 一戸建住宅
→
◆にほんブログ村 一戸建注文住宅
ブログTOPページ INDEXへ →
ガンにも負けず高気密・高断熱の家づくり日記

3