2016/3/11

2016年 富士F3テスト雑感  最近のkoura

 2016年最初のF3合同テストが、公式HPによる事前の案内やエントリーリストの発表が無いまま、3月7日に富士スピードウェイで開催されました。

毎年F3の合同テストが、富士と鈴鹿で開催されることを当然のように思って来ましたが、今回ばかりは少し焦ったり不安になったりしました、エントリーが集まらなかったか?と、笑
これまでにも、全日本F3協会からのリリースが前日ぎりぎりになって出されたことはありましたが、今回のような事態は自分が知る限りでは初めてです。
実際は、雨にも関わらず13台のマシンが時間一杯走り、様々なチャレンジやテストを精力的にこなし、リザルト的には大変興味深いものとなったように思います。公式HPに、レポートとタイムが掲載されていますので興味のある方は是非、ご覧下さい。
ただ、昨年末に鈴鹿で開催したテストに参加したエントリーが、Cクラス7台8人、Nクラス6台12人、合計13台20人の参加だったことから、今回のエントリーが13台(C10、N3)でしか無かったのが気になります。更に云えば、12月はホンダ系チーム4台の参加が無かったことを考え合わせると、やはり台数の少なさが気になります。時期的にまだ参戦が確定する前のエントラントも多くあるのでしょうか、これからの発表に期待したいものです。

 今年の注目は、なんといっても国際レースで速さと力強さをアピールした千代勝正選手、異色の経歴と話題のJ.マーテンボロ選手の乗るBmax+NDDPチームが駆るフォルクスワーゲンエンジンがどんなパフォーマンスを見せるかです。
また、昨年から開催されたFIA-F4からトップランカー三人が3台の異なるエンジンを使って参戦、ルーキーながらも各々に遜色ないタイムを刻んでいるようで、今後の成長が楽しみです。
特に、JAF-F4シリーズでは圧倒的な速さを見せた牧野選手は、今回のテストでも午前にトップタイムを記録するなど充分な適応力もあるようで、開幕序盤からの活躍を期待したくなりました。
この後、岡山と鈴鹿での公式テストが予定されています。新たなエントリーの発表を期待するとともに、今回の勢力図がどう変化して行くか、楽しみにしたいと思います。

 さて、今少し気になっているのは、ASwebで「近い将来の参戦を見据え、」と紹介された阪口セナ選手の立ち位置です。
実は、鈴鹿であったらしいHondaのF3プライベートテストに、発表会で紹介された三人に加えセナくんが走っていた、と聞いてはいました。
阪口晴南選手は、2014年全日本カートのチャンピオンを獲得し、昨年夏からFIA-F4に参戦を開始した16歳、今年はSRSFスカラを得てHFDPからFIA-F4に参戦することが発表されています。モチロンまだ16歳なので参戦資格は限定Aライセンスです。
簡単に説明をすると、限定Aライセンスは18歳以下の全日本相当のカートランキング上位獲得者に発給され、JAF地方選手権のフォーミュラ(S-FJ、JAF-F4、FIA-F4等)に参戦を許されるライセンスです。国際規格のF3のレースには基本的に出場が出来ません。
F3レースの参戦資格には、18歳で発給される免許証とAライセンスが必要です。限定Aライセンスの場合には、JAF地方選手権のフォーミュラ4クラスのレースで、シリーズ3位以内のランキングを獲得することが最低条件になっています。この条件を満たして初めて特認申請が可能になる、筈です。
さらに云うと、昨年末、FIAはヨーロッパF3への参戦条件を、少なくとも1年以上シングルシーターでレースの経験があることとし、カートから直接F3へステップアップすることを禁止しています。
これ等のことを考え合わせると、阪口選手の「近い将来」とは、どんなに早くても今年の7月以降、上手く行っても今年のFIA-F4シリーズが終盤を迎え、趨勢が見えてくる秋以降になるのではないか、と、思います。
阪口選手は、若いながらも四輪の走行経験が豊富で、16歳を迎えた直後に参戦したS-FJやJAF-F4でも安定感のある速さをアピールして来ました。レース経験が少ないカテゴリーで見せる速さ強さは素晴らしいものだと思います。けれど、やはりルールや資格の問題は無視してはならない部分です。
機会を捉えてF3走行に習熟するのは、悪いことでは無いと思うのですが、仮にも公式の、シリーズ参戦を前提とした合同テストにライセンスの資格を満たさないドライバーが参加することには、自分は少し違和感を感じます。
確かに、日本の「セナ」がホンダF1に乗る、なんてことを夢見る気持ちが無いとは言えないんですけど、恐らく掛かる期待が大きいだろうだけに、焦らずシッカリ着実に成長して行く姿を期待したいと思うのです。

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