チョコと世界史

2011/2/14 | 投稿者: mayfirst

 不二家のLOOKチョコレートの味を再現したというLOOKチョコレートドリンクを飲んだら、単なる甘いココアの味しかしなかったのでちょっとがっかりしたmayfirstですこんばんは。チョコレートもココアも元をただせば同じカカオなのだから、同じ味で当然と言われたらその通りなのですが。

 武田尚子先生の「チョコレートの世界史」を読みました。
 この本は「チョコレートの歴史」の本ではなく、「チョコレートの原料であるカカオがグローバル化した歴史」を紐解いた本です。
 前半部分はカカオ文化が原産地である中米からヨーロッパに拡大し、特権階級のみの嗜好品だったカカオ(ココア)がやがて庶民の飲み物として広がっていく流れが書かれており、ここは楽しく読めました。中米のマヤ文明やアステカ文明ではカカオは貨幣としても流通していたとか、ココアは「薬品か食品か」「固体か液体か」で宗教的論争が起きていたなど興味深いトリビアもいくつかありました。
 ただ、後半のチョコレート誕生以降の歴史になると、チョコレートやその原料であるカカオを取り巻く貿易・生産流通・労働環境によりスポットが当てられるようになり、チョコレートそのものの歴史についてはそれほど触れられなくなります。
 全体的に歴史や経済の教科書に出てくる用語――「プランテーション」「三角貿易」「重商主義」「テイラー・システム」などが頻出しますが、それほど難しい内容ではないので高校レベルの知識でも読めると思います。ただ、チョコレート(カカオ)ならではの面白い歴史的エピソードが少なく、読んでいる内にやや退屈した感もありました。要するに、チョコレートでなくコーヒー豆や砂糖でも似た内容の本が書けるのではないかと。裏を返せば、チョコレートもココアも他の加工食品と同じく、ごくありきたりな工業生産品であるということなのでしょうけど。



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