日本と沈没

2006/7/19 | 投稿者: mayfirst

 『日本沈没』を観てきました。
 (ネタバレあり)















 で、感想。
 日本沈没だと思わなければそれなりに面白いかも(笑)

 原作の日本沈没は、どんな理屈で日本が沈むのかというSF要素と、その時日本や世界はどのような影響を受けるのかというシミュレーション要素の強い作品です。しかし、今回のリメイク版ではそのふたつの部分がすっぽりと抜け落ちていて、その代わりに、個人レベルでの『愛する誰かを守るために為に命をかける』というテーマがこれでもかというくらいに詰め込まれています。要するに『感動大作』という味付けがされているわけですな。そういう訳ですので、原作の日本沈没の様なハードな群像劇を期待している方にはちょっと向かないかもしれません。
 例をあげると、実は物語の中に『国連』という言葉が出てきません。原作では日本の大使が国連で日本が沈みゆく様をじっと聞いているシーンがクライマックスのひとつだったりするのですが、そのテの交渉ごとはリメイク版ではすっぱり割愛されています。気がついたら世界の国々が日本人の受け入れをあっさりと表明していたことになっていたんだよなぁ。


 そして、問題の後半。
 いきなり原作になかった『日本沈没を防ぐ手立て』というのが出てきて、急にストーリーが『アルマゲドン』的展開に。太平洋岸の海底に並べた強力な爆薬を連鎖的に爆破させ、沈んでゆくユーラシアプレートを切り割ることで日本の沈下を止める、あるいは沈下速度を緩めるという荒唐無稽なアイディアは、まあフィクションだからいいとしましょう。でも、それに使うという強力な爆薬が『N2爆弾』って……
 エヴァか?
 エヴァなのか!?
 普通に核爆弾とかにしときゃよかったものの、その一言で私は腰砕けになってしまいました(他の観客はN2爆弾の元ネタを知らなかったようですが)。あれははっきり言ってやりすぎです。まったく、それさえなければなぁ……


 そんな訳なので、日本沈没リメイク版は、ハリウッド的B級パニック大作映画だと思えば何とか観賞に耐えられるかと。あと、ストーリーはともかくCGの迫力はかなりありますので、観るんであればDVDを待つより映画館の大スクリーンの方をお勧めします。



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