リミックスとライヒスターク

2007/4/24 | 投稿者: mayfirst

 ライヒスタークが燃えているのは、何も米国だけではないと思うのですよ。


 読んだ本レビュー
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 『黙ってオレについてこい★文句がある奴ァ爆撃だ』
 著:マイカ・イアン・ライト他 バジリコ

 米国陸軍レンジャー隊員から、反体制コミックアーティストに転じた著者が、第ニ次、第二次両大戦時の有名なプロパガンダポスターをリミックス、9.11以後のアメリカの戦争・平和、愛国心に対して痛烈な皮肉と批判を投げつけた作品です。
 リミックスポスターの内容が実に痛快で(翻訳もセンスがあります)、まずは笑えます。そして、憲法上の権利を守るセンターがそれぞれのポスターにつけたコメントを読むにつけ、それがジョークでも何でもないことに気づいて背筋が寒くなります。そう、タイトルは随分ふざけているように見えますが、これは非常に真面目な反戦本なのです。
 とはいえ、このタイトルも実に的確にアメリカの対外姿勢を表していて、笑えるんだけど笑えないんだよなぁ。


 ところで、この本の内容は対岸の火事ではないよなぁと感じているのは、たぶん私だけではないと思います。
 冒頭の作家カート・ヴォネガットの一文に『米国人のライヒスタークが燃えている』という表現があります。ライヒスタークはワイマール共和国の国会議事堂のことで、上記の表現は、1933年にライヒスタークが放火されたことをきっかけにして、ナチスが20世紀の民主主義憲法の典型といわれたワイマール憲法を事実上廃止したことをかけてのことなのですが、その表現を借りれば、どうもわが国にも、誰とは言わないけどライヒスタークに火をつけようとしている方々がいるような気がするんだよなぁ……

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