ミッソー(パロディウス風で)

2005/2/27 | 投稿者: mayfirst

『H2Aロケット7号機、打ち上げ成功…衛星を分離』


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050226-00000011-yom-soci


 前回6号機の打ち上げ失敗以来、実に1年3ヶ月ぶりとなった純国産ロケットの打ち上げは、無事成功に終わりました。後は、打ち上げられた人工衛星(ひまわりの後継となる気象衛星)が何事もなく静止軌道に投入されることを願うばかりです。


 本来、ロケットの信頼性というのは非常に低いものです。
 デリケートな精密機械の集合体を、7.9キロメートル/秒以上のスピード(人工衛星の場合ね)まで力任せに加速させるのですから、ある程度壊れやすいというのは致し方のないことなのですが、その他にも、特に日本のような後発の国にはどうしても不利な点がひとつあります。
 それは、宇宙開発先進国の技術を導入することが難しいという点です。
 日本においても、H-1ロケットはアメリカのデルタロケットの技術を導入して製作されましたが、技術導入には数々の機密制約が付きまとい、部品によっては完成品を輸入していたりもしていた様です。部品は売ってあげるけど、作り方は教えてあげない、というわけですな。
 「部品を売ってくれるのなら別に自分のところで作らなくてもいいじゃん」と思われるかもしれませんが、例えば、その部品がロケットを打ち上げるのに絶対必須の(大抵はそうです)ものだとして、ある日アメリカがその部品の全面禁輸を宣言してしまったら、日本はたちどころにロケット打ち上げが出来なくなってしまいます。つまりそれは、日本の宇宙開発のインシアチブが、日本以外の国によって握られてしまうことに他ならないわけですね。日本が純国産のロケットにこだわったのは、宇宙開発の独自性を維持するためでもあるのです。


 では、なぜアメリカ等の先進国がロケットの技術移転を渋るのか?
 それはロケットの技術が基本的に軍事技術であるからに他なりません。
 人工衛星を打ち上げられるロケットは、核爆弾を積めばそのまま大陸間弾道ミサイルとして使用できます。人工衛星打ち上げ可能な技術を持つということは、すなわち地球上のいかなるところもミサイルで攻撃できる技術を持つということなのです。1960〜70年代の冷戦時代に、アメリカとソ連が競って人工衛星を打ち上げ続けた背景には、ミサイル―特に戦略核ミサイルの開発競争という側面もあったのです。


 そんなわけで、日本はロケットの開発をほとんど1からスタートせざるを得なかったわけです。今でこそアメリカもロシアもロケット打ち上げに失敗する事はさほどありませんが、最初の頃は失敗を繰り返していました(アメリカの人工衛星第1号は打ち上げに失敗、地上で爆発しています)。失敗を積み重ねることで現在の高い信頼性を獲得したといってもいいでしょう。それから比べると、歴史の浅い日本のロケットが打ち上げ失敗をしてしまうのは、むしろ必然といっても過言ではないのかもしれません。



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