梅雨の合間をぬって昨日も堀切大岩〜カルバートへのキス釣行に行ってきた。
今にも雨が降ってきそうな曇り空ではあったが、寸暇の釣行可能を信じる多くのキャスター達が私が到着した6時前から竿を振っていた。
先日好釣果があった大岩の東側は既に多くのキャスターが陣取っており(入ることも可能ではあったが)、思いの外(3名のみ)空いていた西側へと向かった。先釣者の方へ一言「隣へ入らせて下さいね」と声をかけると「どうぞどうぞ」とのお返事。この一言で随分と気持ち良く釣り始められるものである。
一応、「山立て」でもないが、後ろにひかえる堀切の山々の位置を確認しながら、前回とほぼ同じ場所ではあるナ・・・今日の濁りと上げ潮ならば遠投ポイントと判断し、竿立てをズブリと砂に差して仕度を始める。ガイドにラインを通しながら隣人の様子を伺っているとゼンメのパーフェクト。ポイントも4色以内の距離である。
当然、遠投を意識したオモリ30号(逆V字)、6本鈎で開始。PEテーパー力糸は昨夜新品を購入していたが古いスプールに巻いてあった1〜5号(途中繋いである)力糸を先日巻いてあったのでそのまま使用する。
今日はかみさんの在所に土産の一つとするために捌く時間も考慮して30匹を出来る限り早い時間で達成し、帰宅予定。逆算すると午前10時までには帰宅しなければならない。実釣3時間で30ならば時速10匹・・・か。
第1投はやはりPE力糸の繋ぎ部分がガイドに擦れ、予定の距離が出ず、6色目がやっと。案の定、5色を切るところからブル〜ブル〜のゼンメあたり。さびくスピードを早目にしてゼンメをかわしながら探ってくるもキスは居らず?、ゼンメ3点、おまけに仕掛けが絡んでいる。オモリをデルナー30に替えようとバッグの中を探すも生憎と見あたらない。仕方なく固定天秤32号と5本鈎仕掛け(遠投有利)をチョイス。この重さではちと辛いけど、まっ、短時間だから体力は保つでしょう。
結局、この選択が成功した。上げ潮がきつく、おそらく30号未満ではかなり流される状況になって来たが、さほど流されず7〜6色のキス群ポイントでゆっくりと待つことが出来た。前回もそうだったが、此処は群の着くポイントが半色未満で幅が薄いが、その代わりにそこそこの良型が群れている。今日も前回同様、若干でもポイントを外すと型落ち・数落ちとなってしまう。
私より西20mに居た2名のベテランさんは1時間もしない間に釣れてくるゼンメに辟易したのか、納竿移動していってしまった。15匹クリアしたところで、先釣者の若い衆に「ちょっと(ポイントが)遠いけど、こっちの方が良いから直ぐ隣りに入ったら」と声かけすると「ヒイラギのオンパレードで参ってました」との由。
確かにゼンメパーフェクトの連ちゃんで、せっせと外しては海に帰している。また、波に返されたゼンメを丁寧に再度海に帰しているのことに好感が持て「遠慮せずに同じ場所にクーラー置いて釣りなヨ」と言うと「ヘタですから、絡ませるといけないから」と言って先程のベテランさんの居た場所に向かっている。「おいおい、そこ迄行っては釣果が落ちるし、ピンポイントだから兎に角10m以内にしておきなさい、クロスしても何とかなるから」と言うと、ニコっと笑いながら7mほど隣りで釣り始めた。そして第1投目からお目当てのキス3連掛けをすると、こちらを向いて満面の笑顔を送ってきた。やっぱりこれでなくっちゃね!
目標の予定時刻より早く8:28amに31匹達成(某掲示板は誤記入でした)。遠投する分、効率が悪いが多点掛け可能だっただけに時速20匹は充分可能だったはず、まだまだ未熟である。
次回はPE力糸を新品に交換して6〜8本鈎仕掛けを遠いポイントまで運ぶ術(すべ)を身につけなくてはならない。
なお、今回、横山氏から頂いた仕掛けを使用した。5本仕掛けではあったが丁寧な作りで、全ての仕掛けには必ず1本だけ黄色ハリスを入れており、尚かつ先鈎は段差風に16cmほど(他は30cm)で結んであった。多点掛けにこだわる氏の思いが伝わる「作品」であった。

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