川から出るホタルというとゲンジボタルの方でしょうね。
川の環境を優しく守る地域の人たちの努力で自然繁殖のホタルを楽しむことができるのは素晴らしいです。ホタルが舞う姿は日本の初夏の原風景です。
ちょっと前にビオトープとかいう箱庭みたいなのを作って、ホタルをよそからもってきてというのが流行ったこともあったようですが、ホタルは地域性が強いため、生物多様性の観点からは禁じ手です。移入種・移入個体群と原風景とは相容れないものです。
ずっとずっと昔のこと、イギリスの人とホタルの話になった時、
「日本人は、fireflyがほのかに光りながら舞う姿にふるさとを感じ、好むんだ。文学でも音楽でもfireflyを題材としたものは実に多い。」
というと
「それは驚きだ。あんな凶暴な虫をか。私の日本人のイメージとはずいぶん違うな。」
といわれ、お互いに???になってしまいました。聞いてみると、欧州のホタルはずいぶん凶暴なものらしく、イギリス製戦車のFireflyはそんなところから名付けられたとのことでした(今ではとても無理ですが、その時は確かに英語で会話していました。)。
その人に山間の里のホタルを見せる機会があったとき、
「なるほど、確かにこれはfireflyではなく『ホタル』だよ。」
と言ってウーサーギオーイシカーノーヤーマーと歌いだし、僕は、なかなかやるな、このイギリス紳士は、とニンマリしたのを覚えています。
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