「昔ASCCのHPに掲載されとったnanaさんの記事を探してみたけど、無いね。まあいっぺん見たいんだけど、blogの方に再掲してくれんかなぁ・・・」とのご要望に応えて
【1999.07.13 ASCCのホームページ上にて公開(原文のまま)】
赤羽根港にまたか釣りに行く時の餌(エサ)は、当初の頃は前述したとおり、安価なアオムシ(アオイソメ)でしたが、ある時から「ハマムシ」に替えました。
当時は、赤羽根港の黒鯛釣りのぶっこみ釣り、のべ竿のふかせ釣りの餌として地元(赤羽根町内)の一部の人達が多用していました。渥美で広く使われる「ジャムシ」(イワムシ)に比べて
安価である事、餌もちが良い事、釣果がでている等、いい事づくめの餌でありました。ただ、難点としては自分で浜に掘りに行くか、餌屋で購入するには私の知る限り、渥美半島内で1店(赤羽根町内)しか扱ってない事でした。つまり、餌の絶対量が足りない。扱っている店もご主人が合間をぬって浜に掘りに行き調達しているシロモノです。この状況は20年経った現在も変わらず、加えて、ご多分に漏れず「数が減って、20年前に比べると思うように掘れず60円/1匹で売っても採算面で合わなくなってきた。」(赤羽根M釣具店主:談)そうです。
さて、この餌は渥美半島の太平洋側の水際の砂の中に住んでいる虫で長さ15cm位、色は暗褐色、太さはイソメの太目位。指で触ると表面に粘液を持ち、かなり針に刺しにくく、またよく光るといった特徴を持っていて、それゆえに伊良湖岬地区ではキラキラと呼ばれている虫餌です。この餌を持って行くと黒鯛、キス、またかとオールマイティの餌で、特にこの餌の隣では何も釣れなくなってしまうという代物です。
梅雨のしとしと雨の中、私と友人は、ハマムシ。隣人は(一人)アオムシの房がけ。という状況で釣行開始。仕掛けを投入した後、穂先ライトを装着中に早くもアタリ。その後、またかを2時間少々で2人で20本以上でしたが、その間、隣の釣り人は、ただただ私たちの釣果を見ていただけといった状況。途中さすがに申し訳なくてハマムシの進呈を申し出たのでしたが私たちの餌の少なさに心遣いされた為か固辞されました。ただ驚いた事に、私たちが餌切れで納竿と同時にその方の竿に連発し始めました。ハマムシの威力にあらためて感嘆した事を今も憶えています。
後日、その時に同行した友人が、伊良湖で自分の船でまたか釣りに行った折に、ハマムシを持って行ったのですが、良型の鱚ばかり釣れてたそうです。興味のある方は鱚釣りに一度この餌を使ってみて下さい。

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