2012/12/31

m_unit "Journey to Journey"のウラ話/まとめ  

2012年11月14日〜20日に、Twitterに記載していた 私のデビューアルバム"Journey to Journey"に関するウラ話を、写真抜きでは載せていきます!

・・・♪・・・

まず、Recディレクターを務めて下さったのは、大学院の教授としてお世話にもなったJim McNeely氏。コントロールルームで 複雑な譜面からバランスとミスの厳しいチェックをしてくださったお陰で、私はRec中 指揮に専念出来ました。
RecordingとEditingを担当してくれたエンジニアは、Katsuこと内藤克彦氏。20年以上NYCでのキャリアがあり、地元ジャズミュージシャンのあいだで大人気のエンジニアさんです。今回のミュージシャン達も彼を知っているメンバーが多く、-スタジオも効果的に使ってくださり、とても安心してお任せできました。細かい作業にも何度も付き合ってもらい...多謝多謝です!
録音を行ったのは、Systems Two in Brooklyn。今やNYCには数少なくなった"ラージアンサンブル録音な可能"なスタジオです。素敵なご夫婦が経営する、良い歴史を刻んできたアットホームな空間。今回はブースを使わず大部屋に仕切りだけで録音を行いました。写真手前のブースが弦、広間に管、その前に指揮者とその背後にベース。Vib.とDr.にも仕切り。私の強い希望でドライでクリアな音を録り、より立体的なサウンドを可能にし、なおかつ全員が目を見合わせながら演奏できる、ベストの状態でした!
そして、アルバムのミキシングを担当してくださったのは、Jim Anderson氏。Toshiko AkiyoshiやMaria Schneiderなど私のお気に入りCDを何枚も手がけてきた伝説エンジニアです。依頼のためのナンパ連絡(!笑)も 初打ち合わせもミックスも 1対1だったので、どれも緊張した!特にミックス時は時間との戦いもあって厳しかったのですがとても達成感のある2日間でした。
Masteringだけは日本で行いました。担当は小泉由香さん。(ここまででうっすら気付いた方もいらっしゃると思いますが...Mixまでの過程は全て私が計画し、ほぼ自費制作です。録音した時点ではこのCDが発売されるかどうかもわかっていませんでした! 快く発売元になってくださったユニバーサルさんに、心から感謝です。) 会社から大信頼を得ている小泉さんの手にかかると、サウンドがみるみるうちに立体的に浮かんだようになりました!マスタリングに立ち会ったのは初めての経験でしたので感激でした。

ジャケットや中のBooklet, CD部分のデザインを担当して下さったのが、北川正さん。私のとっちらかった抽象的すぎるワガママを、見事にひとつのパッケージに仕上げて下さいました。ザ・プロフェッショナル!!
このアルバムパッケージ全体に、イメージカラーがあります。今回は"トマト色"。自分のユニットを"m_unit"と名付けてロゴを作った当時から大好きでこの色を使っていたので、最初は絶対この色で、と決めていました。パッケージの至る所にトマト色 登場してます!
ジャケットの私の頭の上についている謎の物体に"??"と思われた方。.......帽子です!(笑) 若手デザイナーの鈴木早春ちゃんに作っていただきました。五線紙からイメージを得て、テーマカラーのトマト色の針金5本を編み込んで作ってあるんです。
ジャケ写の ワンピースはECHANTILLON No.4、ウラジャケ写の パンツは 10 Crosby Derek Lam のものです。ひとつはどうしてもニューヨークの服にしたかったので、マル秘スタイリストな親友と探しまくった!ワンピの袖は実は金ジッパーなんです^^

ここからは演奏者のお話を。
ゲストの1人目はヴィヴラフォン奏者、Stefon Harris氏。自身のバンドBlackoutでグラミーノミネートも果たした彼、CDを聴いてくださった方には、アドリブを弾きながら思わず歌っている声も印象に残ったはず。Recテイクは2つのみ、圧巻の演奏でした。CDの構想の時点から彼に頼めたらなぁ...でもそんなの夢のまた夢、という状態が、奇跡的に、彼とオーケストラのコンサートへの編曲チャンスに恵まれ、その作品で張り切りまくって(笑)、本番後に直訴したのでした。
ゲストの2人目はアルトサックスで参加してくれた、Steve Wilson氏。この類いの音色を出せるAlto sax奏者の一派は何故かNYCにまとまっていますが、その中でもこの方の生音が、日本にいる頃Alto sax.よりTenor sax.の音色の為に作曲することが多かった私を、一気に"Alto LOVE"に変貌させてくれました。ついに、彼の門下生に作品テープを渡して交渉!最強にナイスな性格の方で、優しくOKしてくださいました。-"難しいよォォ"と不安そうにマイクの前に立ち、録れたテイクはあの神懸かり状態!タイトルチューンに相応しいオイシーtake、ご馳走さまでした。

レギュラーメンバーもご紹介。ドラムのJake Goldbas氏。弱冠23歳ですが既にオオモノ。マンハッタン音楽院で出会いました(彼はまだ在学中)!あれだけハジけた野性的な感性ながら決して邪魔しない音色と独特なグルーヴ。彼ナシにm_unitは成り立ちません!でも演奏していない時は単なるオチャメ若者で..Rec期間中は引っ越ししたてで新居のカーテンの話しかしてなかった..爆笑。
ベースのSam Anning氏。同時期にアメリカにやって来た同級生ながら既にNYCで超売れっ子の、オーストラリア人です。情けない話ですが、私は彼に出会うまで、ベースの"良い"は何をもって"良い"のか わかりませんでした。でも今は彼の音色とプレイに支えられて自分の曲を演奏できることが何よりもの幸せです。こんな唯一無二の音を出すクラスメイトが居た私はラッキーすぎました。...ちなみに、スキニージーンズを履きこなし素敵なアクセントで話すナイスな彼は、モテます。笑。
テナーサックス、ソプラノサックス、そしてフルートというマルチな才能を最大限活用させていただいた唯一の日本人メンバー、庵原良司氏。アルトサックスとは逆に、私はNYC特有のテナーの音や音楽性にあまり馴染めず、庵原氏の演奏の為に書きたいという -->気持ちが変わらなかったので、日本からお呼びしました。"ひだまりに、一冊の本"テイク後には、全員から思わず拍手と"Yeahhh Ryoji"コールが沸き起こっていたのが超印象的でした。
バリトンサックスとベースクラリネットで最高のスパイスを加えてくれている、Andrew Gutauskas氏。友達の誘いで見に行ったジュリアード音楽院のライブ(彼は卒業生です)で ずば抜けた音を聴いて、その日のうちに"私の作品吹いて"と告白。Recでは2日間通してノーミスという偉業で、ディレクターJimもビックリしていました。
アルトサックスとクラリネットで堅実な演奏を披露している、Cam Collins氏。マンハッタン音楽院で出会いました。特に彼のクラの腕前はどんな演出も可能で、おかげさまで彼に出会った後作曲された曲たちの彼のパートは、晴れて激ムズでした笑笑。先に"堅実"と書きましたが、堅実おっとりキャラが堅実に演奏しているように見えて、あとで聴いたらド変態で見事なソロを連発していた笑!ソロテイクはどれも超快演でカッコ良すぎです。
ストリングス陣。Vl.1/Mark Feldman氏、Vl.2/Joyce Hammann氏、Va./Lois Martin氏、Vc./Meaghan Burke氏。メーガンは大学院で一目惚れ、マークはJimの紹介で、マークがジョイスとロイス-->を紹介してくれました。大Bossマークを、数々のRecを一緒に行ってきたジョイスとロイスが 完璧にサポートしていて、バランス的にも音楽的にも一番の難関だったストリングスを確固たるサウンドに出来たことは、このプロジェクト全体の中でもかなり大きな意味を持っています。そこに、素晴らしい若手奏者メーガンのリズム感と表現力が加わり、私の求めるサウンドに更に近づいた。この4人は私の作品を"現実"にグンと近づけてくれた かけがえの無いセクションです。
タイトルチューン"Journey to Journey"では私がピアノを弾きましたが、どうしても指揮が必要だったのでお願いしたのが、英語アカウント時から見て下さっている方にはお馴染みのChris Reza氏!私のルームメイトです。彼はもともと同門下ジャズ作曲科の同級生ですが、ダブルリード&シングルリード&フルート、計10本の楽器を操ることができ、作曲だけでなく演奏&指揮でも注目の若手。Rec中だけでなく、Rec前後で情緒不安定(だったハズ笑)の私を、程よい距離で支えてくれた親友でもあります。同性愛者への理解、アメリカ社会や文化性の違いを 良い意味で深く知ることが出来たのも、彼のおかげです。本当にありがとう。これからも、よろしくね。
最終回!21歳で演奏活動を始めた当時から、編成にとらわれず私のグループだということを表すに使ってきた名前が、m_unit。ロゴはこちら、近年アニメーターとしても大活躍中の烏田晴奈さんに作っていただきました。当時は編成やメンバーによって作る曲を変えていたので 効率が良いとは言えなかったかもしれませんが、今回の13人編成に辿り着くプロセスには欠かせない経験ばかりでした。-これからはしばらくProducer, Composer and Conductorという立場で、この編成のm_unitと次の旅に出てみようと思っています。良い旅になるとイイな^^。
7



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ