2009/11/6
secret 独りゴト
月明かりに照らされて、
お前の顔がくっきりと影を繕いながらも見えるようになってくる。
まだ幼い顔立ちながらも、
眠っているとどこか可愛さとは別の儚いイメージを
植えつける悟空の寝顔。
「お前は俺の側から離れていくなよ・・・・」
何故か不意に口からこぼれてしまったその言葉。
自分でも相当驚いている。
今更人との別れを恐れることなどない、そう思っていたのに。
否、そう自分に言い聞かせていたのかもしれない
「ん・・・・・・」
悟空が体制を変えて俺を見つけると
ニコニコした顔で抱きついてきた
さっきの言葉を聞かれたのかとひやひやしたが
どうも寝ぼけているらしく、そのままぐっすり寝やがった。
「んん・・・・さん・・ぞぉ・・・・もうたべれないってばぁ・・・・」
思わず、噴いてしまった。
夢の中でも何か食べているのか、こいつは。
でも、俺の名前が出てきたことに
少し、いやかなり嬉しがっているのは
・・・・・・・・・・・ここだけの秘密にしておこう。
反転。
三蔵がまさかの乙女化してしまいました、なんと悲惨な。
もう謝るしかございません
三蔵好きな方、本当に申し訳ございませんでしたm(_ _ )m