最近、ひょんな事からお知り合いになり、掲示板にもコメントを
頂いている、田宮さんから「ブリしゃぶ」についての書き込みが
ありました。
内容を読んでいるうちに、無償にブリが食べたくなってきたのですが
モロッコではブリはもちろんの事、ブリと言う名になる前のイナダや
ハマチといった魚も見たことがありません。
また、良く似た魚のカンパチも見たことがありません。
もしかしたら、ほんの短期間出回るのかもしれませんが、タイミング
が悪くて出会うことが無いだけかも知れません。
でも、書き込みを頂いてから頭の中は、しゃぶしゃぶモード。
しかも、海鮮系のしゃぶしゃぶ。
と、そこで思いついたのが冷凍庫で眠っているマグロ!!
そうだ!! 今夜は「マグしゃぶ」にしよう!!

どうせなら、この前スーパーで見つけた冷凍ホタテも、しゃぶしゃぶ
にしよう!!
ということで・・・

この日は、まぐろとホタテを使って、「マグホタしゃぶ」に挑戦
してみる事になりました。
まずは、マグロとホタテは解凍してしゃぶしゃぶで食べられるよう
に、薄くて大きめのサイズにスライス。
ここまで、準備すると野菜だって欲しくなりますよね。
そこで・・・ネギ、カブ、ニンジンは用意しました。
が、モロッコでは、白菜やえのき等、お鍋に欠かせない野菜類は
めったに手に入りません。
ならば基本度外視で、材料を揃えるしかありません。
鍋に相応しそうな野菜を、妻に見立ててもらいました。

まずはシーザーサラダでお馴染みの、ロメインレタス。
白菜の代わりになりそうです。

もっと葉物が欲しいと言う事で、エンダイブ・別名チコリです。
こちらもサラダでしかいただいた事がありませんが、お鍋に合うの
でしょうか?

お次は、ズッキーニ。
西洋野菜のオンパレードで、一抹の不安がよぎります。

更には、セロリの根の「セロリアック」。
ここまでくると、なんだか闇鍋っぽくなってきました。

キノコはマッシュルームを使用。
ちなみに、タンジェでは「しいたけ」は乾燥のものが売られていま
すが、生のしいたけは2〜3回しか見た事がありません。
乾燥しいたけを使うよりも、フレッシュなマッシュルームの方が、良い
出汁が出てお鍋を美味しくしてくれそうです。
さて、お次はスープです。
しゃぶしゃぶと言うと、シンプルなお出汁に野菜を浮かべて、肉や
魚をしゃぶしゃぶして食べますが、この日はもっと深みのある味で
お鍋としても楽しみたい・・・

と、言うことで思いついたのが最近見つけた豆乳。
以前も豆乳を見つけた時、豆腐が作れないか・・・等にチャレンジ
してきましたが、砂糖が入っていたり、クリーム状に加工して
あったり、シナモンが入っていたりして、プレーン豆乳は手に入り
ませんでした。
ところが、最近はご覧のような「ナチュラル豆乳:砂糖不使用」なる
豆乳が出回っています。
タンジェでは、街中の小さなスーパーマーケットで見つけましたが
このメーカーは、大手スーパーマーケットのマルジャンでも取り扱って
いるので、もしかしたら手に入り易くなっているかもしれません。
変な味が加えられていないので、日本で売られている豆乳と変わりません。

そこで、今回思いついたのが、「豆乳しゃぶしゃぶ」
豆乳と水を1:1で混ぜ合わせて、日本から持ってきた昆布を加えて
スープベースを作ります。

通常なら、ここでしゃぶしゃぶするところですが・・・
どうせならインターネットで検索しても、見つけることが出来ない
オリジナルしゃぶしゃぶを作ろう・・・と言うことで、頭に浮かん
だのは、「ピリ辛豆乳しゃぶしゃぶ」
豆乳を使用すると、マイルドな辛さが楽しめそう・・・と言う事で
鍋の中に、スペインの中国食材店で買ってきた「豆板醤」「コチュジャン」
を加え、さらにコクを出すために調味味噌の「サムジャン」を追加。
お出汁には「ダシダ」も入れて、最後に「ごま油」を加えてスープ
の完成。
適当に作ったのですが、これがとても美味しかった〜〜!

スープに火が通ってきたところで、野菜をたっぷり入れます。
豆乳の大豆蛋白成分が固まりやすいので、焦げ付きに注意。
心配していた野菜類ですが、これが意外な事に非常に美味しい。
お鍋にルールは無いのですね。

お鍋のスープは美味しく出来たので、野菜はそのまま頂くとして
マグロとホタテは、しゃぶしゃぶした後にタレでいただきたい。
そこで登場したのは、モロッコのスーパーで売られている
練りゴマ。
「芝麻醤」としてそのまま使えますので、この練りゴマに、醤油・酢
オレンジジュースを合わせて作ったオリジナルポン酢をを加えて
ゴマしゃぶダレにしてみました。

では、早速マグロをしゃぶ〜〜しゃぶ〜〜♪
表面だけ色が変わったところで、ゴマポン酢のしゃぶダレでいただき
ます。
野菜にも、ピリ辛だけどマイルドな美味しさが染み込んで、寒い
夜が暖かなひと時になります。

最後は、残ったスープに溶き卵をいれたうどんで〆。
これが、煮詰まったスープが絡んで、お腹一杯になったあとでも
一口食べると、またお腹が空いてくる程美味しいのです。
カサブランカなどでは、韓国料理店がありますので、モロッコでも
かなりの調味料を手に入れる事が可能かもしれませんね。
この国で手に入る食材を使った創作しゃぶしゃぶでしたが、
美味しいので、チャンスがありましたら是非チャレンジしてみて
下さい。
田宮さん、料理のヒント・・・ありがとうございました。
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