前回のブログで、スニッカーズとスニッカーズのアイスクリームに
ついて紹介しましたが、せっかくのバレンタインデーなのに
スニッカーズでは、あまりに寂しすぎる・・・
バレンタインデーは、世界的に「愛の誓いの日」とされているとの
事です。
日本では、女性から男性へ愛の気持ちを伝える日という解釈とともに
義理チョコや友チョコ等といった、一つのイベント的な日とされてい
ますが、ヨーロッパやアメリカでは、恋人や夫婦の間で男性から女性に
花を送ったり、レストランで食事をしたりと、日本とは逆の習慣がある
ようです。
と言う事で、フレンチレストランを予約してバレンタインディナー
へと行ってきました。

予約したレストランまでは、プチタクシーで向かいます。
プチタクシーは、乗客定員3名までで相乗り式になっています。
行先が同じ方向だと他に乗客がいても乗せてくれますが、異なる方向や
定員オーバーになる時は乗車拒否なんてこともあり、タクシーを拾う
にも、中々拾えない時もあります。
この日拾ったタクシーには、先客に女性が1名乗っていましたが
方向が一緒だったので、その女性と相乗りしてレストランへと向かい
ました。

レストランは、会社の来客などでも良く利用しているタンジェのNIL
(ニール)地区近くにあるレストラン「LA FABRIQUE」です。
場所がちょっと分かりにくいところにあるのですが、タクシーで行く時
は、NILまで行って、近くにガソリンスタンドが2軒向かい合って
いるところがありますので、そのガソリンスタンドの間の道(アングレ
テール通り)を、メディナ方面へ向かうとすぐに見つける事が出来ます。

「LA FABRIQUE」はフランス料理のレストランですが
ニューヨークのロフト風にコンクリートむき出しの店内が、シックな
イメージを醸し出しています。
一階は、BARになっていてカウンターで、ビールやカクテルを
飲みながらレストランの準備を待つこともできます。

レストランの開店時間は午後8時からですが、私たちは少し早目に到着
したので、このBARでアペリティフのビールを飲みながら、準備を
待ちます。

お通しに出てきたのは、小いわしのオイル漬け「オイルサーディーン」
です。
よく、スーパーマーケットで売られている物は、保存を効かせる為に
「酢」が強めなものが多いのですが、この日のオイルサーディーンは
魚の味がキチンと分かる絶妙な漬け加減。
ついつい手が伸びてしまいますが、妻にこの後の食事が入る余裕も
考えてね・・・と言われ、パクパク食べたいところをセーブ!!

一階のBARは、カウンターのみではありません。
ソファに座って、ゆっくりと寛ぎながら飲む事も出来ます。

カウンターの向かいの棚にずらりと並べられた、アルコールの数々。
上の方に置かれたブリキのプレートも素敵です。
と、並べられているお酒を眺めていると・・

そこにはなんと、日本を代表するウィスキーの一つ「竹鶴」が置か
れているでは、ありませんか。
NHKの朝ドラの「マッサン」で、一躍有名になったNIKKAの
ウィスキーが、ここにも置かれていた事に感激。
ビールでなくて「竹鶴」にすれば良かった・・・・

時間は程よく流れて、数組のお客さんが入店し、レストランの方へと
向かって行きます。どうやらレストランの準備が出来たようなので
私たちもテーブルにつくことにしました。
「LA FABRIQUE」では、レストランは2階にあります。
この階段を上ってテーブルへ・・・

この日は、バレンタインディナーの日という事で、どのテーブルも
2人席になっていました。
テーブルクロスの上にも、バラの花弁が散りばめられていてとても
素敵な演出です。

前菜はエビのオリーブオイル煮と・・・

スモークされたカモ肉と砂肝を添えたミックスサラダ。
こちらのレストランは基本フランス料理ですが、フランス料理に
こだっている訳ではなく、このようにスペイン料理や、時に日本料理に
近いものがあったりと、独自のアレンジを加えているのが特徴です。
エビのオリーブオイル煮は、スペインでは「PilPil(ピルピル)」
と呼ばれ、一般的に食べられている料理です・・・が、ここでは
そのエビのプリプリ感がすごい。
ニンニクと唐辛子の効きも抜群で、パンに何度もオイルを吸わせて食べ
てしまいました・・・メインの料理の事をすっかり忘れています。
サラダも格別でした。トッピングされたカモ肉のスモークの香りが
食欲を刺激するのと、砂肝のコリコリとした食感もまた素敵。

さらに、メイン料理の前にどうしても食べたかった「カキのグラタン」
を追加オーダーしてしまいました。
これがとても大きな牡蠣。焼きたてなので、とても熱かったのですが
その中に、カリッとしたおこげの香ばしさ・・・さらに長ネギをトッピ
ングして焼いてあり、長ネギの香りとホワイトソースに溶け出した牡蠣
の旨みが絶妙。

メインはこのレストランの看板メニューのトルヌード・ロッシーニ。
ロッシーニと呼ばれるステーキのコンビネーションには、フォアグラ
やトリュフを一般的に使用するとの事ですが、これはイタリアの作曲家
且つ美食家で知られるジョアキーノ・ロッシーニに由来するものなのだ
とか。
トルヌードと言う言葉には、曲がり角とかクルリ回るとかいう意味があり
美食家のロッシーニが、シェフにあれこれ注文するのがうるさくて、
シェフがロッシーニに背を向けながら作った料理であるという言い伝えが
あるそうです。
牛フィレ肉にポルトワインを使ったトリュフソース・・そして、トッピ
ングされた、フォアグラ。
何とも贅沢な料理ですね。
このレストランのソースの味には、醤油のような旨みも感じることが出来
て、日本人にもなじみ深い味に仕上がっています。

さらに、カジキのソテーのピリ辛ソース添え。
カジキが、とてもジューシーに焼かれていてビックリ。
さらに、ピリ辛ソースというと中華やアジアチックなイメージもあり
ますよね。
辛さが刺激となってどんどん食べ進める事ができます。

そして、〆のデザートは、Cafe La Fabrique。
エスプレッソコーヒーに、4種類のプチデザートがセットになって
います。
この日は、バニラのマカロン・パンナコッタ・クレームブリュレと
フォンダンショコラ。
フォンダンショコラは、表面の生地にザクッとスプーンを差し込むと
中から火傷する程熱いチョコレートが噴出してきます。
小さいからと言って、一口で食べよう等となめてかかると大変な目に
あいます。
さらに、クレームブリュレ・・・表面の溶けた砂糖の膜が厚めです。
薄い店では、スプーンの重みでパリッと割れてしまいますが、こちらの
クレームブリュレは、スプーンをハンマーのように使わないと割れません。
本当に「飴」でコーティングされたようなクレームブリュレを堪能し
たときには、もうお腹がパンパンでした。

最後に、お店から来店した女性の皆さんへ「バラ」の花を贈られる
というサプライズ。
素敵な料理と、バラのプレゼントで妻の喜びはMAXに。
日本の食材はもちろん、野菜の種類や、豚肉等々、食材が制限される
モロッコで一生懸命料理を作って、私の駐在をサポートしてくれる妻の
苦労に少しは恩返しできたかな?
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