先日ブログでお伝えしたセミ鯨の大量死について、
Six endangered North Atlantic right whales are found dead off Canada in a month
(カナダ沖で、1ヶ月に6頭の北大西洋セミ鯨の死体を発見)
というネットニュースでは、1頭は、カニを捕獲するための罠にかかったと書かれていました。
ニューイングランド水族館のコメントとして、
このように短期間で大量に死亡するのは、希少な生物群にとっては死活問題で、「セミクジラのような生息数の少ない群にとって、繁殖していけるか、それとも絶滅への道を歩むのかは、群れのほんの一握りの動向で左右される。」
とありました。
さらに、7頭目の死亡も確認されたと言うニュース。
Seventh North Atlantic right whale found dead in Gulf of St. Lawrence
検死の結果、2頭は船舶との衝突事故、1頭は漁網被害だったそうです。
別の1頭は、漂着するのを待って検死するようです。
さらに、漁網に絡まった8頭目は、調査船によって、救出されたと書かれてます。
ニューイングランド水族館のセミ鯨調査チームにもいて、今はカナダ海域での調査に関わっているモイラ・ブラウンが、「セミクジラはメイン湾やファンディ湾で見る数が減ってきたのは、鯨が生息域を移動しているからだと思う」と言ってますが、それと、セントローレンス湾でのこの大量死、関係あるのでしょうか。
いずれにしろ、今回事故の起きたセントローレンス湾では、セミクジラが見られるようになってまだ日が浅い(3年)ため、まだ、保護策が取られてないそうですが、早急な対策が必要になりそうですね。
<追加>
2017年10月6日付の
「絶滅危惧のクジラ大量死、原因は船との衝突か魚網」という記事の中で、鯨の大量死は、船舶との衝突事故と漁網被害だったと発表されていました。
この記事についている写真の、漁網の絡まった鯨、痛々しいですねえ。