2007/9/27

グンセンクロガシラ  教育
鹿児島県の地方紙「南日本新聞」に,「かごしま海の森」と題したコラムを毎日連載しています。元旦から(新聞休刊日以外)一日も休まず掲載し,最近260回を超えました。毎回226字の原稿と,写真一枚(まれに二枚)を用意し,一日一種(有用種は一種で3日続けて書いたこともあり)を原則としています。一般の方に興味を持っていただくために専門用語はできるだけ避け,名前の由来や分布,鹿児島とのかかわりを紹介しています。

鹿児島には600種ほど生育しており,毎回撮りためた写真から選んでいますが,中には記述や写真に頭をかかえる種が(結構)あります。その例がこのグンセンクロガシラ・・・

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胚芽枝の形態等が分類形質なので,外形を紹介してもクロガシラ属であることすらわかりにくいですね。かといって,この胚芽枝だけ写真で見せられても,一般の方はどんな海藻なのか想像もつかないでしょう。それに・・・胚芽枝を説明するだけでも226字の中のかなりの字数を占めてしまいます(かつ,文章として面白くない)。でも,名前の由来である軍扇(ぐんせん)状の胚芽枝を見せないわけにはいきません。別の種では,「イチメガサ」を紹介するときに同じように悩みました。そのときは,割り切って「市女笠」状の生殖器官だけのアップにしましたが。

わかりやすい文章の難しさを改めて認識した次第です。連載は大晦日までですが,来年は連載を基に図鑑を出版する予定です。頑張ってよいものにしたいですね。

*クロガシラ属に関しては,国立科学博物館のK山博士に有益なご意見を賜りました。ありがとうございました。
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