2008/2/21

坊津で採取される坊海苔  調査
鹿児島県南さつま市の坊津地区(旧坊津町)では,冬季に「坊海苔」と呼ばれるアマノリを採取して食用にしています。すべて地域内で消費されることから流通することはありませんが,地域固有の食文化を支える貴重な食材です。坊海苔を採取される漁業者の方に同行し,生育地を調査しました。

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リアス式海岸の発達している坊津地区の海岸は複雑でダイナミックです。陸路では近づけないため,船で現地に向かいます。

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オニアマノリが主体でしたが,マルバアマノリも混生しています。他にツクシアマノリもあるようです。場所によっては「赤海苔」と呼ばれていますが,これら3種を利用しているようです。

九州・沖縄では,このような地域内消費の有用海藻が多く知られています。鹿大海藻研ではこのような地域固有の海藻類利用(利用法,調理法も含む)を記録する作業を進めています。地味な調査ですが,地域固有の食文化の維持,継承に貢献できればと考えています。

このような調査は,元鹿児島県水産試験場研究員のS村博士の長年の試験研究,普及活動が源です(現在も適宜お伺いしながら進めています)。同博士による鹿児島県産有用海藻の記録が日本藻類学会誌「藻類」に昨年の3号より3回連続で掲載されています。ご関心のある方はご一読下さい。

天候に恵まれ,無事調査を終えました。南さつま市坊津歴史資料センターのH口氏に心より御礼申し上げます。
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