2007/5/30

笠沙町ライントランセクト調査  調査
鹿児島県水産技術開発センター漁場環境部との共同調査を笠沙町でおこないました。ライントランセクト法を用いて、沿岸から沖合230mにかけての植物群落と動物群集の垂直分布構造を調査します。今回は、197x年に水産庁事業で調査した場所と同じ場所で(かつ、同じ方法で)調査をおこなったので、約30年前との比較ができます。
ライントランセクト調査は、沖合までライン(測線)を引いた後で沖合(測線終点)からライン周辺で見られる生物と水深を記録していきます。ライン調査は見た目よりも体力勝負で、海況を判断する経験と水中で生物を分類していく知識が必要となります。

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230m付近です。ここが植物分布の限界のようです。方形枠内に海草が点在していますが、小さくてよく見えませんね。

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ヤマトウミヒルモでした。
(9月16日筆者注:日本海草図譜では,葉の細い型をヤマトウミヒルモの亜種ノトウミヒルモとしています。笠沙の材料は,種のレベルでの同定はヤマトウミヒルモで問題ありませんが,亜種のレベルだとノトウミヒルモに該当します。ただ,ノトウミヒルモは裸名(ラテン語記載がない)ですので,正式に記載されてからになります)

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ヤマトウミヒルモより浅い場所は、アマモが優占する群落でした。

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アマモ場より浅いところ・・・・なんとサンゴが広がっていました。30年前の記録にはありません。なかなかの規模です。

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海岸に近いところはガラモ場でした。海草、サンゴ、ガラモ場と変化する垂直分布が見られました。このあと、各群落の密度を調べるために、方形枠内の生物を研究室に持ち帰り、生物量(種類ごとの乾燥重量)を測定します。N島君、測定の方、頑張ってください。終わってからゆっくり腰痛の治療をしてね。
なお、これらの写真は教育目的でこちらに掲示しておりますが、論文発表まで未発表扱いです。無断転載はご遠慮下さい。

二日目は突然海がうねりだして八割ほどの仕事量でしたが、なかなか興味深い調査でした。水技センターの皆様、どうもありがとうございました。
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