6月 11日 (火) 曇り
今日は定休日だ。 ゆっくり休もうと思いたいところだがそうも行かない。 朝からトントン音がする。 何だろう?
「???そうか! 今日大工さんが来るって言ってたな。 もう来てるんだな。 流石に早いな〜。 こちらも起きるとするか」
ず〜っと前から私達二人の間で、
「ね〜 器とか布物とかの物販で店内も狭くなってきたじゃない、思い切って今の玄関の方にもう一スペース欲しくない? そっちに物販を移したら今の店のほうももうちょっとすっきりするんじゃない!」
「そうだね。 自分達の部屋の方もそれらの在庫でいっぱいだもんね!! それにお客さんも時々テラス側から入って来ようとする人も居るしね。 今の入り口って木の扉だから気持ち的に入りずらいんだよな。」
「・・・どうする?」
「どうしよう・・・・」
このご時勢、あっさり増築できるほど楽じゃない。 しかしこのままでは勿体無い。 器も今年に入ってから割りと出るようになった。 こんな田舎ではあるが良い物はやっぱり皆知っている。 特に女の人はその辺りは関心事に一つであるらしい。 また、贈り物が大好きだ。 〜の誕生日とか、〜さんにお世話になったお礼にとか、そうこの間は母の日に色々売れたな〜 娘はいいね親孝行で。
対して男は先ず贈り物はしない。 ん〜 何故か?
男が何か気の利いた物を買う時は二つの理由しかない。
1、 お目当ての女性に贈る時。
「あ〜ら、ご無沙汰じゃない〜 ヒロシサン〜〜 でも嬉しいわ〜 あたしの誕生日覚えててくれたの。 感激〜〜」
「当たり前じゃないか。ぼくはマリチャンの誕生日一日たりとも忘れた事はないよ。 誕生日だけじゃないよ。 マリチャンのことなら何でも知ってるよ。 身長だろ、靴下のサイズだろ、え〜とあと、体脂肪率!!」
「やだ〜 やめて〜〜 あはは〜〜〜 でも嬉しいわ〜〜 ね〜 今日は一杯おごらせて。 ママ〜〜〜 ヒロシサンにお願〜い」
検証-
たぶんヒロシサンは高価な光り物をマリチャンに贈ったであろう。 こう言う時は思い切り見栄を張ってしまうのが男の悲しいところ。
「妻の誕生日・・・“え〜と、何時やったかな・・・ 6月・・頃!! ???」
これは大変!!! 女性にとって記念日はヒロシサンが考えている何倍も大切な事なのだ。
2、 突然!! 妻への贈り物。
珍しく早く仕事から帰ってきたヒロシサン。 妻、マリコサンの洞察力が違法電波を捕らえた。
「あ〜ら??? どうしたの、あなた。 それ何? 珍しいわね〜・・・」
「・・っ、 いやっ、マリコ、 おまえあさって誕生日だろ・・ ほら! おれ、明日から大阪に出張じゃない、 ・・だから一緒に居られないからこれで・・・」
「はっ? これで? これでって何よ!! それに出張って名古屋じゃなかったっけ???? 」
「・・い、い、いやっ!! 別にどっちでもいいんだ・・・ うわっ!・・」
「出張先がどっちでもいいなんてある?? 怪しいわね!! 一体何処に出張よ!! 誰に出張よ!!!!」
検証-
今まで滅多に贈り物をしないヒロシサンが、ましてず〜っとご無沙汰だった妻への誕生日プレゼントを突然にしたりするからマリコサンに感付かれたのだ。 対策はズバリ毎年上げるしかないですな。
「マリコ。 30回目の誕生日、おめでとう。 こうして一緒に祝うようになってもう5回目だ。 これからもずっと一緒に祝って挙げたいな。」
「ううっ ありがとう。 あたし幸せ」
このように毎年プレゼントをしていると夫婦円満。 家族幸せ。 出張も楽勝。 ??? ホンとの出張ですよ。 本当の。
親しい間柄でプレゼントをされて嫌な人はいない。 世の男性も女性を見習って贈り物をしよう。 より良い関係が保てると思う。
そして贈る物はいい物を贈ろう。 良い物とは何か。 それは作り手に愛があるかどうか。 愛によって作られた物はきっと喜ばれるはず。
シットロトで出番を待ってる沢山の器や布物、新しく増築するところに並ぶ事になってる。
次回、“ギャラリー” お楽しみに・・・

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