
石垣島から
伝説のカヤックフィッシャーマン---Shuさんが南伊豆にやってくる!
このニュースはたちまち一部の愛好家に広がった。
カヤックよりも大きなバショウカジキを釣った男をこの目で見てみたい!!
39年落ちの愛車、ジープを泣く泣く手放して新しく用意した屋根付き15年落ちのカローラII。
こいつに大急ぎでルーフキャリアを取り付け、僕もおっとり刀で南伊豆は子浦の
サウスウィンド主催の
カヤックフィッシング講習会へと駆けつけたのだった。

深夜1時半に長浜の艇庫に到着。
近所迷惑にならないように騒音に気をつけながら、取り付けたばかりのルーフキャリアに愛艇プロ2タンデム「帆下駄丸」を積み込む。
真っ暗闇の中でのこの作業は意外と難航した。
だってキャリアの幅が狭すぎて、一度ネジを緩めて広げてからじゃなきゃ載らなかったんだもの。
1時間かけてカヤックを載せ出発。
南伊豆は子浦に到着したのは6時過ぎだった。

まずは駐車場で、今回の講習会を仕切るサウスウィンドのボブさんにご挨拶。
前の晩から到着していたShuさん始めゴリさんなど他のメンバーはすでに海に出ているという。
僕もさっそく準備して海へ。
妻良湾は湖のように静かな海だった。
Shuさんはどこだ?
んじゃ、電話してみよっか〜。
Shuさんは伝説の男だったが僕はすでにお友達でもあったので電話番号を知っているのだ。(笑)
「おはようございます」
「いまどこですか?」
「えーっと、正面をまっすぐ行ったところです」
「え、まっすぐ? カヤックの色は何色ですか?」
「グリーンです。グリーンのジェミニに赤いライフジャケット着てます」
「はーい、向かってみます」
最初はまだ湾内にいるのかと思っていたが、湾内にはそれらしいカヤックは浮いてない。
仕方がないので外堤防から湾の外へ。
南伊豆は駿河湾というよりはほとんど太平洋に面しているはずだが、これまたびっくりするほどベタ凪のコンディションだった。
正面に目を凝らして見てもなにも見えない。
とりあえず少し漕ぎ進んでみる。
するとやっとそれらしいなにかが見え隠れし始めた。
1kmくらい漕いだろうか。
Shuさんだった。
「アタリもないよ。潮が流れてない」
9時に一度駐車場に集合ということなので、いろいろとお話を聞きながら港へ向かう。

9時からの部は講習会のスタートだ。
Shuさん、スギタニさんによるカヤックフィッシングのノウハウがレクチャーされ、続いてボブさんによる沈からのリカバリー。
これはボブさん自身による実演付き。
そしていよいよ実釣開始だ。

僕は当初、ヒラメ狙いを考えていたのだが、潮が流れてないためベイトも見当たらず、アオリイカ狙いに変更。
地元のオジサンが教えてくれたポイントを中心にしつこくしつこく探っているとやっと小型のアオリイカを1杯ゲットできた。
コンビニで買ったパンを海上で頬張りながらエギングを続けるが、残念ながら後が続かない。
3時ぐらいにもなるとさすがに集中力が続かない。
っつーか、釣れないエギングに飽きて、勝手のわからないジギングを練習してみる。
といっても、どうしていいのか分からず、とりあえずジグを上げたり下ろしたりしてるだけ。
そのうちジグの躍らせ方が少しわかってきたのか、ジグを見て小魚がわらわらと集まって来るようになった。
ああ、これでフィッシュイーターがいたらガブっと食いつくのだな。
なんとなく少しわかったような気がする。

アフターフィッシングは寿司屋で豪遊というメニューが用意されていた。
地球は遊び場さんや
観察長さん、ゴリさん、スギタニさん、Shuさん、
catfishさんもかな? あ、それに石田さんもだ。
他、みんなの釣果を集めるとアジやカサゴがけっこう大漁だった。
僕の釣果はアオリ1杯だけだったが、イカをゲットした人が他にいなかったので、それはそれで喜んでもらえたようだ。
寿司屋で肩身の狭い思いをせずに済んだのがなにより嬉しい。
(^ー^;
大変楽しい一日だった。
子浦は日帰りで行くにはちょっと遠いけど、1泊か2泊で行くんなら景色は綺麗だし魚影も濃いようで、とても良いところだった。
ただし僕はもう少しポイントを研究しないといけないね。

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